「考えてもなかった街に暮らすことになって…」
なんて台詞はドラマチックだなあと思わされるものです。
馴染みのない場所は誰だって不安だけれど、先入観で決めてかからず
自分の価値観で住む街を選べば選択肢はぐっと広がるはず。
そんな住まい選びを実践した人たちを連載で訪ねます。
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権藤寛之さん(美術塗装業・30代)の場合
おじゃました時はちょうど留守だったので路地猫をぼんやり見ながら待つこと数分。
「まいど!」といって権藤さんが帰ってきました。
訪れたのは大正区の木造長屋。大阪出身の彼は大正区に住んで13年になるそうです。
ー住み始めたきっかけは何だったんですか?
就職をきっかけに引越してきました。家賃が安そうって理由で。
最初に住んだのは商店街近くのマンション。
窓を開けたら見えるのはアーケードで隣近所に気を使わなくていいことと、
勝手に使える屋上が気に入ってたなぁ。
部屋がボロくてダメ元で大家さんに「直していいですか?」って聞いたら
すんなり「いいよー」って言ってもらえました。
好きな色で壁を塗り、床を貼る。
それがきっかけで自分でいじる面白さにはまったのだとか。
そのご機嫌な暮らしぶりを見て、友達も大正区に移り住んできたり
徐々に周りで知り合いができ始めたり。
そうこうするうち、次は戸建に住みたくなった権藤さん。
しばらく探してようやく見つけたのがこの長屋だったそうです。
ー即決だったんですか?
初めて見た時はもうね、廃墟みたいやった。
どうしようもなくて家主も放置してたみたい。
ーそんな状態でよくひるまなかったですね。
自分でやるの(DIY)が前提やったからね。
前回と同じように「僕が直すので住んでいいですか?」って直球で聞いてみた。
「こんな風にしたい」ってちゃんと説明したよ。そしたら
「直してくれるならありがたい」と言って許してくれました。
床の傾きを直し、壁を抜いて、天井を抜いて、左官して、塗装して…
およそ1年かけて(!?)住みながらコツコツ改装したそうです。
*大正区はいったいどんなところ?続きは後編にて
*Special thanks〔権藤美術塗装〕 http://gondoartpaint.com
*つられてDIYに挑戦したくなったら!
【『長屋革命』〜王の帰還〜】
阪急池田駅から徒歩5分、突如あらわるノスタルジックな長屋。
【玉出に残る下町の元大衆食堂】
のんびりした下町。外観がかなりキュートです。
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