2014年12月 のアーカイブ

大阪R不動産|自分に似合う街を探そう~阿倍野区編~

2014年12月25日 木曜日

「考えてもなかった街に暮らすことになって…」
なんて台詞はドラマチックだなあと思わされるものです。
馴染みのない場所は不安だけれど、先入観で決めてかからず
自分の価値観で住む街を選べば選択肢はぐっと広がるはず。
そんな住まい選びを実践した人たちを連載で訪ねます。

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店舗付住居を探していた 田伏絵津子さん(カフェ経営)の場合

「朝起きて身支度をしたら店に降りて、掃除をして、パンを焼く。
生活のペースって大事で、ちゃんと休まないと続けられないですからね。
だから日々心がけているのは時間をいかにうまく使うか。」
ちゃきちゃき仕込みをしながら話してくれた田伏さんは、大阪市阿倍野区にある
鉄骨テラスハウスでお店をしながら上階に住んでいます。


▲1階が店で2,3階が住居。前はカラオケ喫茶(兼住居)として使われていた愛嬌ある外観。

―以前はどちらで店を?
実は植物園で働いてたんです。
「パンを出すカフェがしたい」そう考えながら、仕事の傍ら
店を持たずにパン作りを続けていました。
焼いたパンを知人の店で販売させてもらったりマーケットに出店するうちに
楽しみにしてくれるお客さんが増えてきました。

―店をもつとなった時、この街の決め手は何でしたか?
場所にこだわりはありませんでした。
24時間酵母の管理がしやすいという理由から、家と店が同じっていうのが条件。
そう決めてからは居抜き(*)の店舗付住居にしぼって探しました。
場所はどこでもいいから“駅から徒歩10分以内であること”。

(*)営業用設備が付帯した状態で賃貸される物件のこと

―どこでも!? 無謀だって言われませんでしたか?
食いしん坊な人はちょっと探してでも行くでしょう?笑
実際、私もそうだから。
これまで(不定期で出店していた頃)の経験で、
ここにしかないものを提供すればお客さんは来てくれる確信があったんです。

ようやく見つけたこの建物。
当時の田伏さんにとっては縁のなかった阿倍野区でしたが
最寄り駅からの道のりと一人で切盛りするのに良いサイズが気に入り、
決めたそうです。知人の協力で少し工事をしてアンティークの家具や
譲っていただいた家具を並べ小さなカフェ「ハナウタ」をスタート。

週末は遠方からのお客さんが訪れるほか、口コミでも徐々に広まり、
伺った平日は、近所の方が入れ替わり翌日の朝食を買いに立ち寄られていました。

阿倍野区には田伏さんのように住みながら小さな店やアトリエをもつ人が増えています。
個人商店のつながりが、エリアのローカリティとなり
よそから来る人と地元の人の気さくな交わりを見せる阿倍野区。
小さくても自分の店を持ちたい!街の人と親しみを感じあえる距離で生活したい!
という人は住人になったつもりで一度散策してみては?

*大阪R不動産|阿倍野区で仕事場兼住居OKな賃貸アリマス!
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【大阪R不動産】木造スモールオフィスはこんな所でした!

2014年12月22日 月曜日

今日紹介するのは、風呂無し共同トイレの木造2階建アパートを
小区画オフィスにリノベーションした物件です。

大阪R不動産でも小区画オフィスはたくさん紹介していますが、
そのほとんどが鉄筋コンクリート造の古ビル。
今回のように木造アパートの雰囲気をそのまま残したオフィスはかなり珍しいのです。
場所は北区豊崎、最寄り駅は中津ですが、梅田も徒歩圏内という便利な立地。

口をパカッと開けているロボットの顔のようにも見える、愛嬌のある外観です。

オフィス部分である2階専用の階段が新たに設置され、エントランスには入居者専用の木製ポストがあります。
この温かみある雰囲気はオフィス物件ではまず見かけません。

アパート2階全体の天井を抜いて、小屋組現しに。

その結果、天井の一番高い所は約4.5メートル。
元6畳の部屋なので決して広くはないのに、1人なら広々と、2人でも窮屈さを感じない開放感のある空間になっています。

床は杉の足場板を利用した無垢フローリング。
共用部は土足OKなのですが、自分の専有部はそれではもったいない。
土足厳禁にして、冬以外は素足で過ごすのが気持ち良さそう。

この12月に竣工したばかりで、コミュニティはまだ何も生まれていません。
どんな人たちによってどんなオフィスアパートになるのか、未知数の状態です。
そんなこんなを楽しめる人、シェアオフィスほどの親密さはいらないけれど、この場所を選んだ人となら趣味が合いそうだと思える人、ぜひここを飛躍の場所にしてください。

(さわの)

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大阪市北区豊崎4丁目
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A&C沖縄通信<商店街からはじまるアートな沖縄>

2014年12月20日 土曜日

風がだんだんと冷たくなってきた12月の沖縄。
アートアンドクラフトがリノベーション計画中のモーテルを舞台に、アート作品がつくられました。

以前、「モーテルってご存知ですか?その1」にも記載したとおり、
周辺は米軍基地や米国風のダイナーがあり、沖縄のなかのアメリカを感じられるエリア。
制作者は沖縄出身の現代美術家、上原耕生さん。モーテルの屋上から見える基地内の外人住宅群などミックスされた沖縄らしい風景もきっかけとなり、選んだのかもしれません。


<White painting 沖縄の時空間を描く/上原耕生>@ギャラリーARCADE

のアート作品が飾られることとなったギャラリーがあるのは、沖縄の中部に位置するコザ。
那覇は沖縄最大の都市として、だれもが知っていると思いますが、
その那覇に次いで人口が多い市が沖縄市。その通称が「コザ」です。


6つあるコザ商店街のうちの1つ「中央パークアベニュー」

元々は「コザ市」という都市があり、日本でだたひとつのカタカナの市(!)だったのですが、
40年前の合併で沖縄市へ名称変更と同時に、無くなりましたが名称はまだ健在。
また、那覇と並ぶほどの繁華街であったコザは、時代とともに店が減り、外を歩く人も減っていきました。

そんな歴史があるコザは、観光客でひしめく那覇とはまた一味違った面白さがあるのです。
那覇は大阪でいえば梅田。
スクラップアンドビルドで、先へ先へと中心都市をつくっている真っ只中。
それに対し、コザは大阪で言えばアメ村。アート活動や起業のバックアップ、商店街の
Wi-Fi整備など若者のエネルギーを発信できるまちとして、さまざまな工夫をしています。

コザの街のイノベーションは始まったばかり。
まだまだシャッター商店街のイメージが強いですが、これからのコザが楽しみです。


話はモーテルに戻って、今回のアート作品をつくった上原さんがモーテルで
作品をつくろうと思った理由の1つ、屋上の看板。
なぜかモーテルを見たほとんどの人が、この看板に惹かれると言います。
それは、いつもは遠くから見るだけの大きなモノを間近で見られる非日常的なスケール感
からなのか、いまでは数少なくなった巨大ネオン看板へのもの珍しさからなのか。

完成後はもう見れなくなる屋上からの風景を、
このたび芸術作品としてアーカイブいただけたのは幸せでした。


<White painting 沖縄の時空間を描く/上原耕生>より、モーテル屋上での制作風景


アートアンドクラフトがリノベーション計画中のモーテル屋上

(Arts&Crafts沖縄事務所より)