A&C沖縄通信<商店街からはじまるアートな沖縄>

風がだんだんと冷たくなってきた12月の沖縄。
アートアンドクラフトがリノベーション計画中のモーテルを舞台に、アート作品がつくられました。

以前、「モーテルってご存知ですか?その1」にも記載したとおり、
周辺は米軍基地や米国風のダイナーがあり、沖縄のなかのアメリカを感じられるエリア。
制作者は沖縄出身の現代美術家、上原耕生さん。モーテルの屋上から見える基地内の外人住宅群などミックスされた沖縄らしい風景もきっかけとなり、選んだのかもしれません。


<White painting 沖縄の時空間を描く/上原耕生>@ギャラリーARCADE

のアート作品が飾られることとなったギャラリーがあるのは、沖縄の中部に位置するコザ。
那覇は沖縄最大の都市として、だれもが知っていると思いますが、
その那覇に次いで人口が多い市が沖縄市。その通称が「コザ」です。


6つあるコザ商店街のうちの1つ「中央パークアベニュー」

元々は「コザ市」という都市があり、日本でだたひとつのカタカナの市(!)だったのですが、
40年前の合併で沖縄市へ名称変更と同時に、無くなりましたが名称はまだ健在。
また、那覇と並ぶほどの繁華街であったコザは、時代とともに店が減り、外を歩く人も減っていきました。

そんな歴史があるコザは、観光客でひしめく那覇とはまた一味違った面白さがあるのです。
那覇は大阪でいえば梅田。
スクラップアンドビルドで、先へ先へと中心都市をつくっている真っ只中。
それに対し、コザは大阪で言えばアメ村。アート活動や起業のバックアップ、商店街の
Wi-Fi整備など若者のエネルギーを発信できるまちとして、さまざまな工夫をしています。

コザの街のイノベーションは始まったばかり。
まだまだシャッター商店街のイメージが強いですが、これからのコザが楽しみです。


話はモーテルに戻って、今回のアート作品をつくった上原さんがモーテルで
作品をつくろうと思った理由の1つ、屋上の看板。
なぜかモーテルを見たほとんどの人が、この看板に惹かれると言います。
それは、いつもは遠くから見るだけの大きなモノを間近で見られる非日常的なスケール感
からなのか、いまでは数少なくなった巨大ネオン看板へのもの珍しさからなのか。

完成後はもう見れなくなる屋上からの風景を、
このたび芸術作品としてアーカイブいただけたのは幸せでした。


<White painting 沖縄の時空間を描く/上原耕生>より、モーテル屋上での制作風景


アートアンドクラフトがリノベーション計画中のモーテル屋上

(Arts&Crafts沖縄事務所より)