今の住まい、洗面台ってどこにありますか?お風呂の前に脱衣所があって、脱衣所の中に洗面台と洗濯パンがあるのが一般的。4m2くらいの小さな空間で着替えたり身支度したり・・
家族が多い方からは「朝は家族で場所の取り合いなんです!」という声があったり、ひとり住まいの方からは「ゆっくり化粧がしたいのにくつろげない!」という声があったり。リノベーションをする際、洗面台の位置を移動するのは実はそれほど難しくありません。せっかくなので好きなデザインに変更して、場所も従来の考え方から離れて動かしてみると、間取りの自由度がぐっと上がるかも?
洗面台をうまく配置した事例をまとめました。
まずは手洗いから!玄関に入ってすぐ洗面台がある事例
◾️玄関を入って廊下の一角に洗面台を配置した事例。元々脱衣所がコンパクトだったため、洗面台を脱衣所の外に出すことに決め、脱衣室からは収納へのアクセスを確保しました。
◾️ 広い玄関土間に面してダブルボウルの洗面台がある事例。二人暮らしにフォーカスして企画した住まいなので、玄関に入ってすぐのダブルボウルは象徴的な意味を持っています。壁から突き出したモルタル仕上げの天板に磁器の洗面ボウルを配置しました。
◾️玄関からまっすぐ続くモールテックス仕上げの通り土間に洗面台を設置した事例。「縁側で顔を洗うような心地よさを」と、この位置に配置。シンプルなボウルとモザイクタイルを採用。
寝室の近くに洗面台を配置した事例
■オトナのひとり住まいのケーススタディモデル。洗面台はベッドスペースの横に配置。コンパクトでシンプルなデザインですが明るい中で伸び伸びと使用できます。浴室前の脱衣所にはホテルのようにオープンなトイレ。
■浴室や脱衣所から思い切って大きく話して寝室の一角に広いパウダースペースを配置。窓から入る明るい光の中で化粧や身支度ができます。
キッチンと洗面台を並べた事例
■グレーのタイルで爽やかな印象のキッチン。キッチンのシンクと並べて洗面台を配置。水回りが固まっていると意外と使い勝手も良く家事や身支度が可能です。
■36平米のひとり暮らし向けの賃貸住戸のリノベーション。コンパクトな空間を広々と使えるように、洗面台、ミニキッチン、カウンターを壁際にまとめて配置しました。
■アンティークとコーヒーが好きなオトナのひとり住まい。なんと洗面ボウルもコーヒーカップの形。いつでも目に入るようにと、住まいの真ん中、キッチンカウンターのすぐ隣に洗面台を配置しました。
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ざっと並べただけでも、さまざまなデザインと配置の洗面台がありました。場所はここでなくちゃいけない、というルールはありません。暮らしの中のどんな場面で洗面台を使うのかによって、柔軟に配置場所を検討してみると、快適な住まいができるかもしれません。アートアンドクラフトでは、建築士が暮らしをヒアリングしながら一緒に間取りを作り上げていきます。面白そうだな、と思っていただいた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
また、大阪R不動産ではリノベーション向けの物件を紹介しています。
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文:松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長