【大阪R不動産】スタッフの家紹介

大阪R不動産に掲載している物件を案内していると、お客さんからよくこう聞かれる。

「毎日こんなに素敵な物件を見ていたら、自分の家を探すときなかなか満足できなくて大変じゃないですか?」

そうなんです。けっこう大変だったんです。

大阪R不動産はスタッフが星の数あるほど物件から厳選したものを紹介している、いわば「不動産のセレクトショップ」。

サイトに掲載するために満たさなければならない基準はたくさんあるが、最後には「自分が住みたい」と思えるかどうかが鍵になってくる。自分が住みたくない物件をお客さんに自信を持って勧めることはできないから。

「さあ、自分の家を探そう!」となったとき、自分の家だから「自分が住みたい」と思えるものを探すのは当然だけど、「大阪R不動産に掲載できるか?」という目線でも物件を探している自分に気付いたときは、「これが職業病か」と嬉しいやら哀しいやら…ちょっと複雑な気持ちになった。

こうして僕の自分の家探しは始まった。

大阪R不動産では、アートアンドクラフトがリノベーションしたり状態のいい長屋や平屋など古くても味のある物件が人気だ。このような物件を案内するときは、大阪R不動産の長屋経験者に聞いた「冬は恐ろしく寒い」といった体験談等をもとに、古さゆえのデメリットをお客さんに説明し理解してもらったうえで住んでもらっている。

前から長屋や平屋など古い木造家屋の物件を案内する度に、「僕も一度でいいから住んでみたいな」と密かにお客さんを羨んでいた。というのも、僕はひとり暮らしなので、長屋や平屋はひとりには広すぎて持て余してしまう、とあきらめていたのだ。

そんなとき、ひょんなきっかけで豊中の平屋に出会った。

自分の家は大阪市内で探していたので豊中というエリアはまったくの想定外。上記のような理由で平屋というのも選択肢にはなかった。

庭と家

その平屋は築年不詳(推定約80年)。増改築を繰り返しているので正確な広さはわからないが、おそらく70~80㎡ぐらい。ひとりの僕には広すぎる。

しかし、その豊中の平屋は僕の心を惹きつけて離さなかった。


和室は東向きで朝が気持ちいい

広い庭がある。庭には柿の木まである。風通しがすごくいい。畳の上に寝転がって庭を眺めているとなんだかホッとする。

今まで古い家に住んだことがなかったので「築年不詳(推定80年)」は正直ちょっと気になった。しかし、この平屋を壊して新しい建物を建てるとき、セットバックしなければならないという事情で、とても大切に手入れをしながら住まれてきたようで状態はすごくいい。昔ながらのレトロな建具も残っている。


左:家の前の狭い道が好きです 右:西側にはバルコニー

そして、この平屋を見て、「戸建/一棟」と「公園/緑」、「レトロな味わい」のアイコンが3つもつく!大阪R不動産にも掲載できる!と僕の職業病にも救いの光が射した。

僕は友人に電話をかけ「一緒に住まないか?」と誘い、興味を持ってくれた友人と一緒にその平屋を見に行って気に入ってもらえるように説得した。(ほとんど仕事をしている気分だった)
幸い友人も気に入ってくれたので、今年の4月から2人でこの平屋を借りて住むことになった。


家主さんが置いていった椅子とピアノ

夏は風通しがよく、扇風機をまわしていれば昼間でもエアコンを使わずに過ごすことができた。エアコンなんてなかった時代の日本人の生活の知恵に感謝。

そして、秋。待ちに待った庭の柿の収穫の季節。甘いかシブいか、おそるおそる食べてみるととても甘かった。

同居人とでは食べきれないので遊びに来てくれた友人たちのお土産に。

この平屋に住み始めて半年とちょっと。
今のところ何不自由なくご機嫌に暮らしている。

しかし、もうすぐ冬がやってくる。
古い日本家屋で冬を越すのは僕にとって初めての経験だ。
どうやって冬を乗り切るか…なんとか工夫していこうと思っている。

「全ての装備を知恵に置き換える」

アウトドアブランド「パタゴニア」の創設者イヴォン・シュイナートの言葉だ。
古い日本家屋には最新のマンションのような快適な設備はない。
だけど、古い日本家屋でしか味わえない地に足がついたような安心感や居心地の良さがある。

そんな不便だけど魅力的な日本家屋での暮らしを楽しむために大切なことは、便利さを追求した最新の設備や装備ではなく昔から伝わる生活の知恵なのかもしれない、と思う今日この頃。

冬を越した後に「冬は恐ろしく寒いからやめた方がいいですよ」なんて言わず、冬もご機嫌に過ごせる生活の知恵をお客さんにアドバイスできるようにがんばります。

これからも大阪R不動産で紹介する古くても味のある日本家屋をよろしくお願いします!

(ちゅら)

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