Works
レイヤーを重ねる暮らし|オトナのひとり住まい
レイヤーを重ねる暮らし|オトナのひとり住まい
住んでいた賃貸住宅の更新をきっかけに、物件探しを始めたYさん。当初は大阪市内で探していたものの、なかなか予算と条件がぴったり合うものがなく…少し物件探しの範囲を広げて出会ったのは、東大阪市の駅から徒歩圏内のマンションの一室でした。
休日は完全にインドア派。目指すのは、マンガにゲーム、フィギア…など、大好きなオタク活動を満喫するオトナのひとり住まい。グラフィックデザイナーのYさんらしく、リビングから寝室、DENの見え方や生活スタイルを”レイヤー”で捉えて、空間構成を検討。柄のあるタイルやクロス、カラーの組み合わせ、グラデーションのように緩やかに切り替わる、Yさんらしい住まいが完成しました!
リビング・ダイニングから、玄関の方向を見る。ガラスの建具の向こうに寝室、その奥の腰壁の向こうがDEN。ゆるくつながりながら切り替わる空間構成は、Yさんがイメージしていた"レイヤー"そのもの。
壁と天井は躯体現し。床はグレーのビニルタイルで、グレーのハコをイメージ。当初から絶対に採用したかった、ガラス入り建具で寝室とリビングと仕切る。
寝室とDENは、上部をオープンにした腰壁で緩やかに繋がる。柄の入った輸入クロスは悩みに悩んだ末、「やっぱりモリスが好き!」と、植物の柄のものを採用した。
寝室の奥のDEN。在宅勤務の際のワークスペース兼、趣味の"オタク活動"をするための部屋。気持ちの切り替えがうまくないらしく、ベッドとDENはあえて直接行き来できない動線に。
「絶対に日に焼けたくない!」という大好きなマンガ達は、キッチンの前の本棚に。
キッチンは壁付のまま、カウンターを造作。仕上げの構成上、床下に電気配線を仕込めなかったので、天井から鉄管を下ろして中を通している。
パントリーの奥の赤い壁紙が部屋全体の程よいアクセント。
キッチンのタイルも絶対採用したかったもの。目地はベージュを採用。
洗面には大ぶりの柄入りのタイルを採用。目地は鏡の縁に合わせてライラック色、壁紙はグリーンをセレクト。絶妙な配色がとっても素敵!
納品されるまで細かい柄は選べないので、納品後に実際に並べて相談しながら配置を決めた。
玄関は横に広げて土間収納に。
廊下と土間収納の2方向からアクセスできる、大容量のWIC。


物件探しからリノベーションまで親身に寄り添ってくださり、とても心強かったです!物件を決めてからは、2ヶ月ほど平日は仕事の後夜な夜なカタログや資料に向き合い週末は打ち合わせと、目まぐるしい日々でしたがとても充実していました。壁紙、タイル、建具など自分の好きを選ぶ作業があまりにも楽しすぎて……今考えると夢のようでした。(もう一度、いや、何度でもやりたいぐらい!笑)
希望をリストアップして予算オーバーしたところから、自分の中で優先順位を考えて削ぎ落としていく作業が、ある種自己理解が深まるカウンセリングのようで面白かったです。好きなテイストを汲み取って提案してくださったり、何かと優柔不断な私に最後まで真摯に向き合ってくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。住み始めて1年弱、お気に入りの家具や雑貨も増え、より愛着の湧いた部屋での生活をこれからも楽しみたいと思います!(Yさん)
Yさんがお持ちになったイメージは、スペイン・フランス・モロッコあたりの空気感を感じる躯体現しの住まいでした。一日の過ごし方や気持ちの切り替え方、そしてご自身の「好き」についてお話を伺う時間はとても楽しく、Yさんならではの感性や視点に、私自身も何度もワクワクさせていただきました。
特に印象的だったのは、リビングからDENへのつながりや暮らし方を「レイヤー」という言葉で表現してくださったこと。その発想がとても素敵で、この住まいづくりの大切なヒントになりました。これからも新しい「好き」を少しずつ取り入れながら、よりYさんらしい住まいへと育っていくことを楽しみにしています!(椋本)
アーキテクト:椋本智恵
