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築年不詳の沖縄古民家を宿に|TaaCH
築年不詳の沖縄古民家を宿に|TaaCH
沖縄県名護市呉我。今では見かける機会の減ったセメント瓦の古民家。それもそのはず、現在県内に残るセメント瓦工場は一箇所。新たに建築されることも少なくなりました。そんななか長年使われておらず廃墟と化していた築年不詳のこの古民家は、丈夫なセメント瓦屋根のおかげで雨漏りの被害がありませんでした。この屋根を生かし、会社の保養所を兼ねた宿へのリノベーション計画がスタート。旅館業許可申請や宿としての開業サポートも行いました。
顕(あらわ)しにしたセメント瓦と味のある梁や柱で沖縄古民家を楽しめる空間に。
エントランスから広がる土間キッチン、腰壁には琉球石灰岩をあしらい沖縄らしさをプラス。生活感の出やすい冷蔵庫はカウンター下に収まるよう業務用のものを配置した。
オーナーのアイデアで掘り込みリビングを実現。境界に花ブロック、床にはデニムフロアを取り入れた。
リビングからはサトウキビ畑の借景。旅先でもなんだか落ち着くなぁ。
オーナーの配慮でファミリーや大人数のグループ利用もできるように造作した櫓のような二段ベッド。子どもたちにも存分に楽しんでほしい。
こちらはゆったりベッドルーム。落ち着いて眠れるよう天井をつくった。続く雨端(濡れ縁)空間で贅沢な気分に。
パウダールーム兼シャワースペース。
コンクリートでつくった開放的なアウトバス。天気の良い日はぜひ見上げて星空を楽しんで。
前面道路と1mほどの高低差を活かしてつくったパティオ。大人数でBBQして楽しめそう。土間キッチンとフラットに繋がるポーチから続く床はスタンプコンクリートで琉球石灰岩の風合いを再現。植栽はHADANAさんが手掛けた。
宿泊ゲストを出迎えるのはオーナーが一目惚れして即決したde-jinさん制作の夫婦シーサー。
宿の名前はこのシーサーからヒントを得て命名。TaaCH(ターチ)は沖縄の方言で数字の2 を意味する。
駐車スペースには今後の需要を見据えて電気自動車を充電できるコンセントを設置した。
縁側空間でぼーっとサトウキビ畑から吹く風を感じながら、家族や仲間とゆんたくしたい。


アーキテクト:塩谷昌洋
