『Renovation of the year 2017』総合グランプリ
リノベーション協議会主催の『Renovation of the year 2017』にて、1959年に併存住宅として建てられた、扇型が特徴的なビルを再生した『新桜川ビル|扇状のモダニズム建築、桜川のランドマークへ』が総合グランプリを受賞しました。
講評(抜粋):「新桜川ビル」は、長く地域のランドマーク的な建築物であった。しかし現代では、まちの風景の一部として愛着を持たれたビルであろうとも、容積率さえ許せば躊躇なく取り壊されていく。そのような新築至上主義的な市場原理に対する違和感や異議申し立て、あるいは反骨心といった感情が、単にかっこいいとか新築より安価ということ以上に、私たちがリノベーションを応援したくなる気持ちの根幹にはある。私たちはなぜリノベーションを支持するのか、なぜリノベーションを広めたいのか。私たちのリノベーションに対するリスペクトの原点を思い出させてくれる力がこの作品にはあった。(中略)しかし、地域がこの風景を守るためには、やはり成熟したリノベーションスキルが必要だ。常に建て替えの理由になる老朽化した設備系の刷新に頭を悩ませた技術力。過剰にならないよう慎重に抑制されたデザイン力。ビルのコンテンツとなる個性的なテナントを選んだマーケティング力。そしてそれらをリーシングした不動産力。「新桜川ビル」は、幅広い技術と蓄積された経験が総動員されてようやく成立する難易度の高いプロジェクトである。