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ひっそりと、やちむん感じる、この場所で|TSUBOYA APARTMENT

ひっそりと、やちむん感じる、この場所で|TSUBOYA APARTMENT

沖縄の焼き物「やちむん」でお馴染みの観光地でもある那覇市壺屋ですが、少し脇道を進むと沖縄でのローカルな生活を垣間見れます。さらに踏み込んだ路地の突き当たりに今回の建物があります。そう、再建築不可の物件です。「建て替えはできないけれど、リノベーションでなら蘇る」と、宿泊施設としての運用を目的に、購入を即決。セメント瓦屋根を残し、建物の現状を把握するべく建物の大半を解体することからこのプロジェクトはスタートしました。今回の工事では進行した構造躯体の劣化箇所を炭素繊維で全面的に補強。その際の壁面の左官補修をそのまま仕上げとしています。
宿として運営していく上でルームチェンジの可能性に備え、あえて1階と2階のプランは統一。内装デザインは光の入り方の違いに合わせてコンセプトを設定し、印象の異なるものを採用しました。また、今回は予算内での家具家電の選定、住宅宿泊事業法での宿泊業届出申請、その後の宿泊施設運営サポートも行っています。

Outline

  • 物件名/TSUBOYA APARTMENT
  • 所在地/那覇市壺屋
  • 構 造/CB造地上2階建
  • 建築年/1963年
  • 竣工年/2024年
  • 従前用途/居宅
    改修後用途/宿泊施設
  • 写真:井田佳明

「壺屋やちむん通り」にちなんで、デザインコンセプトや施設名を決定。やちむんは沖縄の自然を表現した焼き物だと言われている。1F「SOU」はやちむんづくりに欠かせない陶土を生む地層をイメージ。

2F「TAMARI」は釉薬のぽってり滴る様子をイメージして、沖縄らしい自然な色合いでまとめた。キッチンの壁面収納はこれからやちむんの器で埋め尽くされる予定。

1F客室|床は土間仕上げ。

キッチンと洗面のタイルは地層をイメージするタイルを採用。

1F客室|建具を開け放つと奥行きのある空間に。

建具には写真家"ノモトヒロヒト”の作品「Lines」がデザインされたwhoの壁紙を採用。歴史的背景と時間の流れを表現した作品。

ビジネスホテルとの差別化を図るため、宿の最大収容人数は4名に設定。

2名分の寝具はテレビ台下に収納スペースを設け、柔軟に人数の増減に対応できるようにした。

正面建具の向こうはリネン庫。宿の運営、施設管理に必要となる備品類を収納。

2F客室|1階との大きな違いはこの天井。セメント瓦裏現しで沖縄らしさと開放感を感じられる空間に。

2F客室|床は琉球石灰岩をイメージした柔らかな印象の色の磁器タイル。

こちらのキッチンと洗面のタイルはやちむんの釉薬をイメージしたブルーのタイルを採用。

2F客室|天井は一部下げることで電気の配線などのごちゃつきも軽減され、すっきりと落ち着いた空間に。

砂浜に海、そんな景色をイメージするだろうか。

天井のライトアップは暗くなってからのお楽しみ。

丸い照明がぽっと浮かび上がる夜の雰囲気もまた、とても心地良いのです。

Staff

  • アーキテクト:塩谷昌洋
  • コンサルタント:金城海名   民泊運営 / アートアンドクラフト ロゴ / sato design

担当者より

 

アーキテクト:塩谷昌洋

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