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ありふれたビルを、個性あるミニビルに|ヒツジビル

ありふれたビルを、個性あるミニビルに|ヒツジビル

5〜6階を自己利用、1〜4階を賃貸区画として貸し出しする予定で、大阪市北区にある6階建ての小さなビルを取得したオーナー。既存のストック(建物)は1990年築で状態も良く、立地も悪くない。過去に一度改装されていた室内は、そのままでも十分に賃貸に出せる状態でした。でも、この物件じゃないといけないとユーザーに訴求できる特徴がない。築古物件のリノベーションでは、既存の建物の残したいところを探し出して活かすのが王道ですが、今回は少し違うアプローチで、「長く入居者に選んでもらうために、魅力的な要素を足すには?」ということが企画のポイントとなりました。
決定した主な方針は3つ。
1)1階に建物の顔になるような飲食店に入ってもらうためにインフラを整えること。
2)そのままでも賃貸できる2〜4階はコストを抑え、共用部にこのビルの個性となるようなデザインを追加すること。
3)ペットを連れて来れるオフィスとしてリーシングの際の魅力を追加すること。
リーシングの際は募集を開始する前から問い合わせがあり、竣工して約2ヶ月で全ての区画の入居者が決まりました。

Outline

  • 物件名/ヒツジビル
  • 所在地/大阪市北区
  • 構 造/S造地上6階建
  • 建築年/1990年
  • 竣工年/2024年
  • 改修前用途 / 住居、事務所
    改修後用途 / 事務所、店舗
    *大阪R不動産で入居者募集をしました 。
  • 写真:増田 好郎

1階は賃貸区画を縮小し、エントランスを広くとった。建物の個性を出すにはネーミングも重要。計画の初期段階からオーナーと相談し、「ヒツジビル」と名付けた。看板、ロゴはデザイナーをしているオーナーのご家族が制作。

直近で外壁塗装が完了していたため、外観はほぼそのまま利用。

1階に入居した味噌汁スタンドサトさん。23平米と区画面積が小さいことを逆手に取り、ワンオペレーションで運営する小さな店舗を想定して募集した。

広くなったエントランスの内部。集合ポストとテナント案内板を設置。

床はモザイクタイルで模様を作り、少し凝ったデザインに。

保護犬活動などにも積極的なオーナーの提案で「ペットを連れて来れるオフィス」とすることに。ペット可のオフィスビルってあまり見ませんが、費用をかけずに使い方でビルを特徴付けできる良いアイデア!

3階にはフォトスタジオが入居。床材を剥がし、水回りの交換のみでなるべくコストを抑えた室内。

オフィスでも快適に過ごすには水回りが充実していることは重要。キッチンとトイレは広めに確保し、ゆっくり過ごせるように計画。

2階にはデザイン事務所が入居している。

屋上ももちろんペット同伴で利用可能。

開放感のある屋上。リーシングの際にも一目でそこで過ごす楽しさがわかるように、人工芝やタイルを敷いてベンチを設けた。これからいろんな活用方法を模索中だそうです!

Staff

  • アーキテクト:椋本智恵
  • コンサルタント:松下文子   リーシング / 山田輝

担当者より

 

アーキテクト:椋本智恵

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