Works

TOMBO inc.

TOMBO inc.

デザイン事務所を経営するクライアントはオフィス増床のために不動産を探されていました。出会ったのは靭公園の南側に建つ鉄骨造の小さなビル。従前の借主による原状回復で内部はスケルトンになっていましたが、残されていた昇降機により、空間は分断され、外部からの光も遮られていました。立地や大きさは理想通り。靭公園界隈でこのような一棟物件に出会えることは稀です。貸主へ昇降機の撤去を承諾いただき賃貸借契約を締結されリノベーションプロジェクトが始まりました。

Outline

  • 物件名/TOMBO inc.
  • 所在地/大阪市西区
  • 構 造/S造地上5階建
  • 建築年/1982年
  • 竣工年/2020年
  • 改修前用途 /事務所・倉庫
    改修後用途 /事務所・倉庫
  • 写真:増田 好郎(Before、工事中除く)

Before


クライアント手配の解体業者による昇降機の撤去が行われた後、鉄骨梁、ブレース、デッキプレートを新設し各フロアの床を塞ぎました。また、セットバックされた5階は掃き出しの開口部を広げました。

昇降機撤去後

デッキプレート新設

新規開口(5階)

ファサード
パーテーションのようなエントランスドアはメルサワ材を選定し、白を基調としたファサードのアクセントに。ドアは来客を迎え入れる意味を込め、内開きとして計画。ネオン管のサイン照明は、サイズと取付位置の検討に原図を用いて現場で決定した。磨りガラスだった窓は透明ガラスに入替え建築に全体に透明感を与えた。

透明感のあるファサード

内装は白を基本とすることで、躯体の無骨さを和らげた空間に。昇降機用のヴォイドへパイプスペースを設け、電気設備や空調配管を格納。各階の電気ケーブルは水平方向の配線は鉄骨フランジに実線で沿わせ、垂直方向のみを鋼製管で配管した。露出となる配管を最小限に抑えることで白い空間へのノイズを少なくし、コストを抑えることにもつながっている。5階は掃き出し窓を新設し、靭公園の緑が望める北側の窓も透明ガラスに入替えた。

新設したデッキプレートも塗装したことで馴染んでいる(2階)

開口面積を広げ掃き出し窓を新設(5階)

靭公園の緑を望む(5階)

1階に集約させた水回り

ミニマルなトイレ空間

白とグレーで塗り分けたグラフィカルな階段

Staff

  • アーキテクト:椋本智恵
  • コンサルタント:椋本智恵

担当者より

デザイン事務所を経営し、デザインへのこだわりと抜群のセンスをおもちの施主。控えめでありつつもデザイン性のあるオフィスのイメージと、スタッフのことも大切にしながらのプラン作成がとても印象的でした。最後までこだわったネオン管ならではの柔らかい発光は施主の人柄をぴったり表しているようです。(椋本)

アーキテクト:椋本智恵

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