Column

都心と郊外とそのあいだ

都心と郊外とそのあいだ

 

記事の著者

松下文子
Arts &Crafts 取締役副社長

大阪府生まれ。大阪市立大学生活科学部居住環境学科を卒業。不動産デベロッパーを経て、2014年にアートアンドクラフトに入社。不動産の知識を活かし、自分らしい住まいづくりのコーディネートをしています。二級建築士/宅地建物取引士。

都心居住と郊外居住

仕事場も自宅も自転車で、フットワーク軽く。美味しいお店もあって公園もあって・・便利でアクティブな都心での暮らしはとても魅力的。一方で郊外の暮らしもいい。休日は緑を感じながらゆっくり過ごし、徒歩圏内に公園がいくつもある。

都市居住の歴史を少し振り返ってみると、戦後、仕事を求めて都市にきた人たちが、高度経済成長を経て良い環境、広い住まいを求めて郊外へと移り住みました。1960年代から1990年ごろに進んだ、ドーナツ化現象と呼ばれる動きです。

その後、バブルの崩壊などの影響で都心部の住宅供給が増えたことも影響して、1990年代の後半ごろから都心回帰の動きが見られるようになり、便利な都心での暮らしを選択する人が再度増加し始めました。

アートアンドクラフトでは1990年代の後半から「都市でご機嫌に暮らすには?」と、暮らしと住まいの形を模索してきました。

それから20年超。例えば大阪市だと特に西区・北区・中央区、次いでその周辺の区に人気が集中する流れは変わっていません。2013年ごろから徐々に不動産の価格が上がり、特に人気の集中する都心部ではその傾向が顕著です。

大阪市内で、いざ不動産を購入したいと思って探しをすると、なかなか条件の良い販売物件が出てこず、出てもとても高額。明るく日当たりがいい住まいに住みたい、部屋から緑を感じたい。リバービューの物件が欲しい。以前はじっくり探せば叶えられたそんなささやかな願いを実現することもなかなか難しくなってきてしまっています。

どこで暮らすのか

少し前から、「大阪市内でずっと暮らしてきたけれど、家を買うにあたって違うエリアを検討したい」という方の物件探しやリノベーションをさせていただくことが増えました。

ネットワークの発達とコロナ禍の影響で、仕事、遊びなど様々なことが場所にとらわれずにできるようになったことも後押しになっているのだと思います。もちろん、足を運ぶ楽しさ、その場でしか体感できない温度感など全てがリモートでカバーできるわけではありません。

けれど、”すごく”便利なところに実際に存在する必然性が薄れ、価値観が少し変わり始めているように感じます。日々をゆったり過ごして、必要な時にはすぐに都心に出られる場所に住みたい。住居費だけでなく趣味や毎日の食事にもお金をかけたい。そんな人へ、都市の中で、都心と郊外の間の、どこか”ちょうどいいところ”にあたらしい都市居住の可能性があるのではないかと感じ始めています。

ケーススタディモデルを作りました

今回わたしたちが着目した町は、大阪市の隣の堺市。歴史ある旧市街地があり、ニュータウンがあり、賑やかな商業地があり、海沿いには工場夜景が有名な工業地帯があって・・堺市の中にもいろんな場所があります。

その中で「北野田」駅は駅前には商店街があり、公園が点在し、戸建て住宅が広がる少し懐かしさを感じるノスタルジックな街。馴染みのない人にはどこやねんって感じですか?大阪の中心部、「難波」駅からは南海電車で20分、実はとっても便利な街なのです。それでいて不動産価格は、市内中心部の約半分。

月々の住居費はグッと押さえられるので、それを趣味に使ってもよし、旅行に使ってもよし、日々の食事をちょっと豪華に楽しむのもいい。

もちろん、住居費を抑えることだけがエリアを変える理由ではありません。

何よりも魅力的なのは、ルーフバルコニーから見渡す、大阪のパノラマビュー。大阪の街と遠くの山並み、ハルカスやPLの塔まで見渡す清々しさ。本を読んだり食事をしたり、夜は寝転がって空を見上げるのもいい。1日の過ごし方が大きく変わると思います。この眺望の中で暮らせるのであれば、出かける必要がある日の電車で20分なんて、きっと苦にならないはず。

不動産はその字の通り、動かせないもの。どのエリアの物件を取得するか、というのはもちろん一番最初に考えるべきところです。

物件探しを続けていると、なかなか思い通りのものが見つからずに楽しいはずの物件探しが辛くなってしまうことがあります。そんな時は少し、条件を広げてみませんか。ご機嫌であなたらしい、あたらしい暮らし方が見つかるかもしれません。

*北野田のアパートメントの販売は終了しました

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