コンクリート躯体現しいろいろ – リノベーションコラム

マンションリノベーションの設計の際によく話にあがる、「コンクリートの躯体現しがしたい!」。実は色んな表情があるって、ご存知でしたか?新築当時、コンクリートをどう施工したか、内装材を直接貼っていたかなどによって出てくる表情はさまざま。解体しないとわからない、リノベーションならではのワクワク(ドキドキ?!)するところでもあります。そして、マンションの部屋によってはコンクリートの躯体現しが難しい場合もあります。ここでは、コンクリートの躯体現しについてまとめました。

 

躯体現しとは?

マンションリノベーションの代表的なデザインのひとつとしてよく設計の際に希望をいただく「コンクリートの躯体現し」。コンクリートでできた天井スラブや梁、柱や壁に、プラスターボードを貼って新しく壁や天井を作ったり、仕上げのクロス貼りや塗装を行わずにコンクリートを剥き出しの状態にすることをいいます。一般的な内装材では出せない無骨な仕上げが、新築にはないリノベーションならではのデザインとして人気があります。

 

躯体現しがオススメな場合

・デザインとしてコンクリートの質感を室内に取り入れたいとき

・鉄管の電気配線や、ダクトを現してデザインのアクセントにしたいとき

・天井懐(現状の天井と躯体の間)に広い空間がある時。天井を躯体にすると天井高がグッと上がって気持ちの良い空間に!リビングダイニングの天井を上げることが多いですが、玄関だけ、コンパクトなDENだけ天井をあげたりしても、空間の面白さを出すこともできます。

・キッチンや洗面の前の壁。水がかかる部分だけど、キッチンパネルやタイルは好みではない・・という場合にも。

躯体現しできない場合もある?

リノベーションの対象となる分譲マンションはほとんどが鉄筋コンクリート造か、鉄骨鉄筋コンクリート造のため、隣の部屋との界壁や天井はコンクリートでできています。ただし、下記のような場合は躯体現しが難しいこともあるので注意しましょう。

・最上階の天井:天井裏に断熱材が施工されていることが多いため、天井を解体してもコンクリートの躯体は出てこないことがほとんど。(最近は外断熱のマンションも増えています)

・外気に面する壁面とその周囲:同様に、バルコニー側や角部屋の外気に面する壁面は断熱材が施工されていることが多く、躯体現しには向きません。

・古いマンションで上階の排水管等がスラブを貫通して天井裏を通っている場合。こちらも、配管が通っている箇所については躯体現しはオススメしません。

・高層マンションの界壁:タワーマンションなどは隣の部屋との間の壁は乾式壁と言って、コンクリートではなく石膏ボードと断熱材や吸音材などで作られていることも。解体しても躯体は出てきません。竣工図書などで確認が必要です。

・築年数の浅いマンションの天井:築年数が浅く、色々な設備が入っているマンションの天井裏には複雑な配線が隠れていることがあります。配線をひとつひとつ整えるのは時間も手間もかかり、その分費用がグッとUPするうえ、キレイにまとめるのは難しいです。どうしても希望がある場合は配管の比較的少ない一部での躯体現しを検討しましょう。

もちろん、躯体現しができなくてもイメージしている空間を実現するデザインの方法は色々!既存に合わせた臨機応変な設計も、リノベーション設計者の腕の見せ所です。

 

 

躯体現しの表情いろいろ

型枠の無骨な表情がかっこいい躯体現し

天井と壁の一部・梁を躯体表しにした事例。コンクリートを施工した当時の型枠の跡がはっきり残っていて、質感の感じられる仕上がりになっています。

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新築当時の職人さんの手仕事が見える躯体現し

クロスを剥がすと出てきたのは、新築当時の職人がの越したと思われるメモ。本来隠れる前提の躯体にはこのようにメモが残っていることも多くあり、その物件ならではの面白さとしてそのまま残してしまうのも楽しい!ちょっと気になるなあ・・というときは、予定を変更して白などで塗装してしまう手もあります。

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直ばりクロスをケレンしたあとの躯体現し

一般的に、コンクリートの中に木軸で壁を立てて、石膏ボードを貼ってからクロスを施工している天井や壁が多いですが、直貼りと呼ばれる方法でクロスが直接駆体の上に施工されている場合もあります。直貼りをする場合はまず、コンクリートの躯体をモルタルで平坦にしごいてからクロスを貼るので、逆に躯体を表すためにクロスを剥がすとツルッとした綺麗なモルタルが出てきます。クロスが直貼りか、直貼りでないかは壁や天井を叩いて見るとわかります。音が響かず、手触りが硬い場合は直貼りで施工されていると考えて良いでしょう。

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GLボンドの跡の残る躯体現し

コンクリートの躯体に、GLボンド(せっこう系接着剤)をダンゴ状につけて、石膏ボードをくっつけるように施工されている場合もあります。GLボンドを剥がすと、水玉模様のように跡が残り、独特の見た目になります。

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コンクリートブロック壁を現しに

躯体ではないですが、水廻りの壁がコンクリートブロックでできているときは、コンクリートブロックを現しにする仕上げもリズム感のある風合いが魅力です。

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躯体現しできなかった時は・・・?

絶対やりたかったのに、躯体現しができない・・そんな時にもできることはいろいろあります!別の方法で使えるアイデアをご紹介します。

・天井をグレーで塗装+コンクリートの質感は壁で出した事例

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・コンクリートブロックで壁やキッチンを作るのもかっこいい!

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・コンクリートの質感は取り入れたいけど、綺麗な表情がいい!というときは左官で綺麗に整えることもできます。樹脂モルタルと薄塗りしごき材を使って綺麗なコンクリートの表情を出した事例

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その他にもコンクリートの質感のある床材を選んだり、タイルや木毛セメント板で実現したいデザインに近づけたり・・設計のアイデアはいろいろ!

リノベーションならではの面白さを楽しめる躯体現し。実現したいことのひとつに加えてみては?

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文:松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長

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