最初に現場を訪れたときには既に飲食店の内装は解体されたスケルトンの状態であり、アンダーグランドな雰囲気が漂う空間が広がっていました。建築としては即物的な設計とし、会員制であることからサインはユニバーサルなデザインではなく、地上から動線を誘導する役割として空間に上書きするように「線」を基本として計画しています。
本施設の周辺にはオフィスや商業が中心ですがマンションも多く、整備するスペースに困っている近隣居住者もいるのではという仮説を立てました。階段が空間を分節していたことで一方を150台分の駐輪スペースとし、もう一方を整備スペースとすることで、駐輪場+αの施設として計画しています。収益面でも駐輪スペースは月極で運用するためラック台数により収入の上限が決まりますが、整備スペース利用のみの会員も設定することで収益の上限を外すことができます。
駐輪スペースは自転車通勤やサイクリングの拠点としても快適に機能するよう更衣室やロッカーも設けています。整備スペースはマンション居住では難しい洗車ができる仕様とし、プロユースの自転車専用工具も用意しています。
OUTLINE
施設名 / WGP
事業主 / スペースソリューション
所在地 / 大阪市北区
構 造 / SRC造地下1階地上11階建地下1階部分
築 年 / 1987年
リノベーション / 2022年
改修前用途 / 店舗
改修後用途 / 会員制駐輪場
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写真:増田 好郎
STAFF
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