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眺望を満悦する家|枚岡の戸建て

東大阪市の住宅街の一角。昭和50年代に供給された建売住宅を賃貸住宅にリノベーション。

「普通の物件をどう化けさせるか」。魅力を際立たせるために、優先するべきところにはしっかりと予算をかける。経年の味わいや希少価値のある素材はあえて触らず、そのまま再利用。つくり込み過ぎてしまうと余計なコストがかかる上に、既存の建物の良さや希少性が失われてしまう。注力する部分とそうでない部分のメリハリのある設計は、物件の魅力や収益を最大化する上でも大切なポイントとなります。一見何の変哲もない物件を眺望が魅力の賃貸住宅へと生まれ変わりました。

アートアンドクラフトの収益物件の再販事業「ReDEVELOPMENT」の第一号物件です。

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眺望を一番に楽しめる2階。元々あった庇や袖壁を撤去し、間口いっぱいの開口部とした。サッシの入れ替えは費用がかさむが、魅力を最大化するためにコストをかける判断をした。

窓際には、吹き抜けを作ってハンモックを設置。ワクワクさせる仕掛けと同時に、採光と眺望を際立たせる意図も。

2階。部屋数を確保するために細かく分かれていた室内の壁を撤去し、内のどこからでもら眺望が楽しめるように。その分耐震ブレースを入れて補強を図る。

和室は畳の表替えと天井の塗装で、できるだけ既存を活かした。

配線や階段手すりのブルーがアクセント。

1階の玄関ホールとリビング。1階もサッシを交換し、室内全体を明るく。

階段は蹴込み板を抜きスケルトン階段にして再利用。

元々は押入れだった部分に洗面カウンターを設けた。水がかかる部分にはポイントカラーのアクリルパネルを貼ってある。

玄関や階段周りの壁は元々「綿壁」だったが、表面の綿だけを削り取り、下地をそのまま仕上げとした。モルタル仕上げのような独特な風合いが面白い。

既存のタイルを残した玄関。

キッチンはレイアウトも設備機器も一新。昨今のニーズに合わせ、調理家電がたくさん並べられるスペースを確保。コンセントも多く設置した。

1階の外壁を半間ほど室内側に引き込みテラスを広く。掘り込みガレージのため、1階は前面道路よりもフロアレベルが高くなっており、道路を往来する人と視線が合わないのも魅力のひとつ。

浴室は既存のまま、壁面を塗装。

トイレの壁はホワイトのプリントベニヤ仕上げ。ここの目地もブルーを採用。

工事後の外観。既存の庇や窓を撤去後、補修した部分のみ白く塗装。既存の赤いタイルとのコントラストを強くした。

OUTLINE

所在地 / 東大阪市

構 造 / 木造地上2階建て+付属建物

築年月 / 1978年

従前用途 / 住居

改装工事後用途 / 住居

STAFF

企画・設計・現場監理/川本美佳

リーシング/川本美佳

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