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心地よいほうへ|ドール服作家のアトリエ兼住宅

2008年から活動するドール服作家のアトリエ兼住宅のリノベーション。広さと自然豊かな環境を求めて、大阪市内の街中のマンションから阪神間の山へ住替え。150平米と広さがあるぶんコスト面も考慮し「使えるものは残す」ことを選びました。既存と更新の取捨選択。そのうえで、心地よさを求めたアトリエで日々新しい洋服たちが生まれています。

リノベーションで叶えたかった「快適に作業ができるアトリエ」 デザイナーのNさんは1日のほとんどをここで過ごす。

壁にはグリーンのクロスを採用、床は既存再利用。脚のデザインが特徴的なワークデスクは造作したもの。

アトリエからの眺望。「空を見る時間がとても増えました。いちいち感動しています(笑)。夕方暗くなり始めて家に灯が点り始める様子も夜景もいいんです。製作時のいい気分転換になっています(Nさん)」

アトリエ横の仮眠室。壁をとっぱらい空間を繋げた。新設した"アーチ枠"がポイント。

LDKの一角にはアトリエと同じく叶えたかった「Green space」同居する猫にも気兼ねなく植物を育てられる。椅子に座ってぼんやりと植物を眺める時間がSさんの息抜きタイム。

Green spaceは趣味としてだけでなく、デザインしたドール服の撮影スタジオも兼ねている。

バルコニーにも植物を。Sさんは育てたハーブを手料理に。Nさんは憧れていたミニバラを育てようと準備中。蔦がつたい黄色いミニバラであふれるバルコニーを想像するだけでわくわくする。

和室を洋室にリノベーションした、Sさんの仕事場とストックルーム。壁にはグリーンのクロス、床はベージュのビニル床タイルを採用。

元々LDKとは襖で仕切られていたが、壁を作り室内窓でつながるようにした。

琺瑯のシステムキッチンを採用。掃除のしやすさとマグネット使用ができることが気に入った。腰壁はモルタル仕上げとした。

廊下からLDKの造作建具には猫用扉を。

入居者の声

以前のアトリエは5畳程度で光が入らない環境でした。かなり変わりましたよね!日光を浴びるとこんなにも健康になるんだなと(笑)実は、購入したマンションを知ったのは10年前で「古いながらも管理がきちんとされていて素敵だな」と思っていました。複数件内見をして悩んでいたときに売却情報が出て、もうここしかない!と即決でした。窓を開けた時に通り抜ける風が本当に気持ちいいんです。引越ししてからはリフレッシュによく車で“東六甲展望台”に行きます。野うさぎもいるんですよ。
アートアンドクラフトは事例見学もして知っていたため、好みを叶えてくれると心配はありませんでした。凄く現実的なことを言うと、住み替えのための資金計画を銀行紹介からサポートしてくれたことが心強かったです。自営業で持ち家、荷物も多いため仮住まいはできれば避けたい。他社では1年待ちましょうと言われましたが、いま引っ越したい!という思いに一緒に動いてくれました。
広さがある分コストとのバランスには悩みましたが、物件探しの時点で部分再利用は意識していました。洗面所などタイミングをみて依頼できたらと考えています。

OUTLINE

物件名/ドール服作家アトリエ兼住宅
所在地/兵庫県西宮市
構 造/鉄筋コンクリート造
築年月/1979年
竣工月/2023年5月
施工面積/149.10㎡

*A&Cにて物件探し
工事費/非公開

写真:平野 愛

担当者より

間取り含め既存再利用も多く、ピンスポットでのデザイン投下。それでいて全体とのバランスを整える計画でした。仕事での役割分担が明確なおふたりですが、それは住まいにおいても一緒でした。食事を作る人、掃除をする人など「そっちはお任せしますね」という感じのなのですが、設計を決定していくプロセスの中で、お互い意見を求め、参考にしていく雰囲気はとても素敵でした。とても心地良い空気感の中で仕事させて頂きました。(一森)

STAFF

アーキテクト:一森典子
コンサルタント:岡本典子

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