
大阪市内に賃貸住宅を所有されているオーナーに朗報。大阪市では現在「大阪市子育て世帯等向け民間賃貸住宅改修促進事業」として、子育てに配慮した改修に対するリフォーム費用を補助しています。
最大75万円/戸の補助金が出るのはオーナーにとってメリットの大きい制度。アートアンドクラフトで補助金を実際に活用した例と併せて、補助金の対象になる建物や工事の内容についてご紹介します。これを機会に補助金を上手く活用しつつ、空室化の解消や賃料UPに繋げましょう!
「大阪市子育て世帯等向け民間賃貸住宅改修促進事業」の概要
目次
補助金の目的
子育て世帯や新婚世帯の市内居住の促進と民間賃貸住宅ストックの有効活用を図るために作られた事業です。一定の項目を満たした改修工事を行う民間賃貸住宅のオーナーに、改修工事費の一部が補助されます。
対象となる建物と住戸について
対象建物・対象住宅の主要な要件は下記の3点。
- 対象住戸が申請時点で空室で入居者募集をしていないこと
- 昭和56年6月1日以降に着工した建物であること
- 住戸の専有部分の床面積が40㎡以上であること
*細かい要件については大阪市のホームページでご確認ください。
対象となる改修工事について
リノベーション計画に「リビングを広げる間取り変更」、「ユニットバスの交換」「断熱改修」のいずれかの項目が含まれていれば対象になります。同時に子どもの安全対策の為、「指はさみを防止する措置」「コンセントの感電防止措置」「吊戸棚等の地震対策」も必要となりますが、通常の工事の中で採用するコンセントやドアクローザーに気をつけることで基準をクリアすることができます。

例)居間を含む複数の居室を一体の居室として改修する工事

例)一定の要件を満たすユニットバスの新設又は改良工事
1戸あたり最大75万円の工事費が補助されます
気になる補助金額は補助対象工事費の3分の1で補助限度額は一戸当たり75万円。
賃貸住宅の改修費で75万円の補助金が出るとなると、利回りにも大きな影響を及ぼしますので、投資回収の年数が短くなったり、予算を確保して改修することで住戸の賃料をUPすることも考えられます。
基準となる補助対象工事については下記の通り。
補助対象工事一覧
a バリアフリー改修工事
b 省エネルギー改修工事
c 間取りの変更に係る工事:LDKの拡張や和室の洋室化
d 設備の新設・改良工事:キッチンやユニットバスなどの水回りの住設備更新
e 子どもの安全対策措置
f 防音性の向上等に係る工事
g 防犯性の向上に係る工事
これらの補助対象工事費が225万円を超えると限度額の75万円の補助を受けることができます。

例)間取りの変更に係る工事(和室の洋間化等に係る工事)

例)設備の新設・改良工事(台所設備の新設・改良)

例)子どもの安全対策措置(コンセント部における感電を防止するための措置・ドアにおける指はさみを防止するための措置)
補助事業完了後の入居者募集と管理
補助事業完了後、3ヶ月間は「子育て世帯」と「新婚世帯」に鍵って入居者募集をする必要があります。また、改修後 10 年間、対象住戸について、一定の場合を除いて法人との賃貸借契約はできません。その他、管理についても取り決めがいくつかあります。
余裕を持ってご相談ください。
申請の受付期限は令和6年1月末、手続きには時間と手間を要します
補助金の申請手続きはオーナーが行う必要がありますが、改修工事の中で補助対象になる工事の内容や面積・費用を算出したり、着工前・工事中・竣工後の写真を撮影したりと、時間と手間を要します。令和5年度の交付申請の受付期限は令和6年1月31日(水曜日)ですが、交付申請書の作成や内容調整が必要となりますので余裕を持ってご相談をする必要があります。
*申請状況によっては、交付申請の受付期限までに申請の受付を締め切ることがあります。
アートアンドクラフトでは補助金の申請手続きをサポートしています
アートアンドクラフトでは企画・設計・施工、そして賃借人募集までワンストップでお手伝いしているので、「工事」「入居管理」に関わる交付申請から完了実績報告まで、補助金の申請手続きをサポートしています。
空室や老朽化に悩んでいている賃貸住宅オーナーのみなさん、この機会に是非補助金を活用してリノベーションを!
*補助金を活用した事例の詳細についてはこちら
*補助金の詳細については大阪市HPをご覧ください。
*所有不動産の活用相談については、下記からお問い合わせください。