新築マンションの見学会にも足を運ばれたAさん。好みの内装がないことに気づき、新築ではなく中古マンションでリノベーションすることを選択しました。理想的な立地・広さのマンションに出会い、更に二人の理想とする間取り・内装を実現しました。テーマは「個性的なシンプルさ」
栗の無垢フローリング、モルタルキッチンと同調するビニル床タイル、躯体現しのコンクリート壁、微かにピンクがかったグレー色のクロス。背の高い家具がないことで、吟味された建材たちがより一層存在感を感じさせます。
LDKの一角にあるエクストラルーム。間仕切壁の一部をアールにして、視線や動線がスムーズに流れるようデザインしました。
エクストラルーム。隣接するウォークインクロゼットの空気を籠らせない為に、間仕切壁上部に換気口パネルを設置。
ご要望だったモルタルキッチン、ハーマンのガスコンロ「+do」、キッチン水栓、食器棚。 食器が好きなので「しまう」というより飾って見せられる棚にしたかった。(Aさん)
キッチン水栓は海外のレストランを彷彿させるスプリング式水栓。
こだわりの廊下の広さ。玄関から入った時に狭く見えないように、洗面の壁をなくしてトイレの壁も斜め付けにすることで一つの空間になるような廊下にしたかった。(Aさん) 脱衣所を仕切る建具は上下開放にして湿気がこもらないように。 壁紙はモリスヘリテージカラーズのグレークロスを採用。(現在廃番)
エントランスホールとLDKを仕切る透明ガラス×スチールの建具。
ウォークインクロゼットは洗面ボウルの正面に配置。
ベッドルームにも躯体現しのコンクリート壁。マット下のパレットと抜群の相性です!
入居者の声
一番のお気に入りはリビング。広いリビングはとても過ごしやすく、心地良いです。
ソファでダラダラしたり、友人とホームパーティーをしたりしています。今後はエキストラルームとバルコニーの有効活用を考えています。
OUTLINE
案件名:A邸
所在地:大阪市中央区
構 造:SRC造
築年月:1991年
竣工月:2019年7月
施工面積:76.08㎡
担当者より
永遠のテーマでもある「シンプル」。それはパターンがあるように思う…のは既に違うかもしれません。「私はそれではないなぁ…」という声が聞こえてきそうです。Aさんの特徴は、壁・天井のクロスは白ではなくグレーが基本、形状も素材も素直でわかりやすい金物と造作家具、設備機器に関しては希望のものは終始揺るがず!でした。遊び心がまた良いスパイスになっています。沢山のイメージ資料(Pinterestが大活躍)を頂き、そこから要素を抽出していくような作業で、現場での調整も含めて、自宅の完成に至りました。「個性的なシンプルさ」を私なりに深堀すると、やはり「個々の住まい手の純粋で素朴な要望をかたちにせよ」に尽きるな、と思っています。(一森)
STAFF
アーキテクト:一森典子
コンサルタント:合尾麻理
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