
昨年の住宅省エネキャンペーン2023に引き続き、2024年もリノベーションの際に使用できる補助金が拡充されています。住宅省エネキャンペーン2024の概要についてまとめました。
記事の著者
松下文子
Arts &Crafts 取締役副社長
大阪府生まれ。大阪市立大学生活科学部居住環境学科を卒業。不動産デベロッパーを経て、2014年にアートアンドクラフトに入社。不動産の知識を活かし、自分らしい住まいづくりのコーディネートをしています。二級建築士/宅地建物取引士。
4つの事業が利用できる「住宅省エネ2024キャンペーン」
住宅省エネ2024キャンペーンは、国交省・経済産業省・環境省の三省が連携して行っている補助事業です。アートアンドクラフトでは、以下、4つのすべての事業が利用できます。2023年のキャンペーンも、秋頃にはほぼ予算上限に達して順次申請が終了していきました。補助金を利用してのリノベーションをお考えの方はぜひお早めにご検討ください。
1)子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は住宅の所有者等(賃貸用の物件及び、賃借人含む)が対象のリフォームをする際に適用になります。(断熱改修またはエコ設備の設置は必須)
弊社のリノベーションでは、インナーサッシの設置、エコ住宅設備の設置(節湯水栓、節水トイレ、高断熱浴槽の設置など)、子育て対応改修(食洗機の設置、掃除しやすいレンジフードの設置、キッチンの対面化)などが対象となる場合が多いと想定されます。
なお、補助上限は一般世帯で20万円、子育て世帯・若者夫婦世帯で30万円、子育て世帯・若本夫婦世帯が住宅購入を伴う場合は60万円です。

*画像は住宅省エネ2024キャンペーンのWEBサイトより引用(https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp)以下、同様
2)先進的窓リノベ2024事業
先進的窓リノベ2024事業は住宅の所有者等(賃貸用の物件及び、賃借人含む)が窓のリフォームをする際に適用になります。
マンションの場合はインナーサッシの設置、戸建の場合は加えて、ガラス交換、外窓交換、ドア交換などが対象工事となります。
一部、子育てエコホーム支援事業と重なる内容があるので、重複する内容についてはどちらか補助金額の高い方を採用することになります。補助上限は200万円です。
3)給湯省エネ2024事業
給湯省エネ2024事業は住宅の所有者等(賃貸用の物件及び、賃借人含む)が高効率給湯器を設置する際に適用になります。また、リース利用でも適用になる場合があります。
4)賃貸集合給湯省エネ2024事業
賃貸集合住宅のオーナー等を対象とした事業で、給湯器を補助対象である小型の省エネ型給湯器に交換する工事が対象です。リースでも対象になる場合があります。
抑えておきたい補助金のポイント!
以下、補助金を受けるために確認しておきたいポイントです。
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・対象はすべて住宅であること(オフィスや店舗は不可)
・補助金の手続きはリフォーム事業者が行うこと。必ず登録事業者での工事が必要です。
・2023年11月2日〜2024年12月31日に工事に着手していること*ただし、予算に達し次第終了します。
・補助額の合計が5万円をこえること
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予算上限に達する前に着工が必要です。
昨年も同様の補助金がありましたが、9月頃に予算上限に達したため、補助金の申請が打ち切られました。補助金を受けるには予算上限に達する前に着工する必要があります。打ち合わせの開始から工事の着工まで、早くて3ヶ月程度の時間がかかります。
アートアンドクラフトでは全ての事業の事業者登録をしており、工事内容を満たせば補助金の利用が可能です。補助金を利用しての工事をご希望の方は、早めにご相談ください。
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*補助金の内容の一部を抜粋して記載しています。詳しくは住宅省エネ2024キャンペーンのWEBサイトをご覧ください。
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文:松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長