アートアンドクラフトが大阪R不動産を運営しているワケ - リノベーションコラム

アートアンドクラフトでは「東京R不動産」提携のもと、「大阪R不動産」を運営しています。

1994年に大阪の小さな設計事務所としてスタートしたアートアンドクラフト。リノベーションを中心として事業をする中で、「その素材となる物件を買いたい」「リノベーションした物件を貸したい、売りたい」など、ごく自然に不動産についての相談を受けることが増え、AC不動産という不動産紹介サイトを運営していました。

東京R不動産が始まったのが2003年。（当時どんなふうにスタートしたかはこちらの記事にまとめられています。）その後、想いを同じとする会社が各地でスタートし、大阪では、私たちアートアンドクラフトが縁あって、2011年に大阪R不動産を始めることになりました。AC不動産で中心に扱っていたのはリノベーションすることを前提にした売買物件。大阪R不動産になってからは、賃貸住居やオフィス、リノベーション済みの売買物件も幅広く扱うようになり、より多くの人に楽しんでもらえるようになりました。

R不動産的な視点ってなに？

どのR不動産にも、「新しい視点で不動産を発見していくサイト」「物件のセレクトショップ」という説明が並びます。R不動産的な視点って一体なんのこと？と思ってしまうかも知れません。

不動産は一般的には、築年数や、○LDK、駅からの距離と広さ・・・そういった数値でその価値を判断されることがほとんどです。でも、「眺望がいい」「カッコいい」そして、「居心地がいい」など、数値に表せない定性的で普遍的な魅力も同じくらい大事ですよね。

R不動産では、担当者が丁寧に買いたコラムとアイコンで数値だけでは表せないその物件の魅力を伝えています。アイコンは、「リノベーション」「レトロな味わい」など定番のものに加えて、大阪らしい「コテコテ」「水都大阪」なども。（アイコンの説明はこちら　）私たちも、「こんな物件あった！」と日々楽しみ、時に驚きながら物件探しをしています。なので、共感して気に入ってくださる方がいればその嬉しさもひとしお。物件を探したいときはもちろん、読み物として楽しく読んでいただけたら嬉しいと思っています。

建築も不動産も横断できる人に

さて、そんな経緯で始まった大阪R不動産ですが、早いものでもう12年目となりました。アートアンドクラフトではリノベーションや不動産コンサルティング、宿泊業も行なっていますが、スタッフの担当が明確に分かれているわけではありません。不動産を借りるのも、買うのも、リノベーションするの売るのも、どれも相互に関係して、切っても切れない仲だから。

リノベーションのコンサルティングを主に行なっているスタッフが物件を探す中で出会った、「これぞリノベーションしてほしい！」と思いう物件を掲載したり、過去にリノベーションを行った方の住み替えにあたって次に住んでくださる方を探したり。最近では、長年設計担当としてがんばってきたベテランの設計者が、大阪R不動産で活躍してくれています。

アートアンドクラフトと大阪R不動産

アートアンドクラフトが大阪R不動産を運営して、”ナマ”の不動産情報、顧客の反応に触れているからこそ得ているものは実はとてもたくさんあります。

例えば、事業用不動産のリノベーションの相談をいただいたとき。この立地でこのストック（既存建物）なら、こんな人が、このくらいの値段で入居してくれる・・とターゲット像が浮かびます。新桜川ビルでは、ビル自体が魅力的なことは言わずもがなですが、高速沿いで音が大きい立地を生かして「音出しOK」のクリエイター向けの物件を作りました。一見ユニークに思えるこんな発想も、大阪R不動産をしているから自然と生まれてきたものなのです。（事例の詳細はこちら）

そのほかに、オトナのひとり住まいシリーズも、不動産の仕事をする中で、「こんな家が欲しい」という人に対して供給のミスマッチがあるとごく自然に気がついたことから産まれました。（オトナのひとり住まいの詳細はこちら）

そして、各地のR不動産のユニークなメンバーたちに刺激を受けながら、日々業務に取り組んでいます。これからも、大阪R不動産で「これが欲しかった！」と思ってもらえるような不動産情報を発信していきます。