コーポラティブハウスとは？
一般的な分譲マンションは不動産デベロッパーが事業主となって、建物の建築を行うため、入居者が検討する時点ではほぼ形が決まっています。一方、コーポラティブハウスは同じ区分所有建物ですが、建築段階から入居希望の世帯が集まって組合をつくり、建築家やコーディネート会社に相談しながら共同で住宅を建築する仕組みです。
入居希望者の意見が反映されるので、専有部の間取りや内装はもちろん、各戸の割り付けや共用部まで自由に決められるのが最大の特徴。また、共同で建築するため、住民間の関係が構築され、建物が完成して入居してからも良質なコミュニティが継続することが多いのも特徴。メゾネットの住戸が多かったり、ユニークな外観の建物が多かったり、共用部分にみんなで使う庭や屋上があったり・・初めから企画されている分譲マンションとは一味違った自由で魅力的な建物が多くあります。
コーポラティブハウスは中古で売りにくい？買いにくい？
売却相談に行くと、コーポラティブハウスは売れにくいと言われることがあります。特徴的な間取りや外観が万人受けしないなどがその理由です。
いえいえ！そんなことはありません！ひとつひとつ、新築時に丁寧に設計されたコーポラティブハウス。メゾネットになっていたり、明るさを取り込む大きな窓があったり、中庭や大きなテラス、曲線の壁があったり・・リノベーションの素材にしたい要素はたくさんあります。その建物の良さをわかってくれる会社（担当者）を見つけて最大限、その良さをアピールしてもらいましょう。大阪R不動産では掲載するたびに問い合わせをたくさんいただく人気物件になります。阪神間、沖縄でも相性の良い不動産業者をご紹介します。
逆に、購入するときはどうでしょうか？
特徴的な間取りが多い分、図面で見ると少し変わった印象を受けるかもしれません。販売に出ているものがあればまずは見に行ってみるのがおすすめ。他にはない、魅力的な物件に出会えるかもしれません。
権利形態は一般的な分譲マンションと同じ区分所有建物なので、通常のマンションを購入する場合と大きな違いはありません。ただし、不動産デベロッパーがあらかじめ管理の委託先を仮決定してから販売される新築分譲マンションと異なり、建築当初からの組合でそのまま管理組合を形成して、竣工後も管理を委託せず、自主管理をしている物件が多いことに注意が必要です。銀行によっては住宅ローンで取り扱ってもらえない場合があります。
コーポラティブハウスの例
「都住創松屋町住宅」「都住創岩井町セブン」「都住創大手通」「都住創コープ内平野」「都住創うつぼ」「都住創中大江」「都住創徳井町」「都住創石町」「都住創清水谷」「都住創内淡路町」「都住創スパイヤー」「都住創カレンズ」「都住創大手前」「CASA都住創」「都住創森ノ宮」「コーポタウン竹城台」「内淡路町ハウス」「帝塚山イクス」「神戸北野コーポラス」「塚口コーポラティブハウス」「スクウェア六甲」「宝塚千種コーポラティブハウス」「シェヌーア御影」「レスタジア南田辺」「ル・パッサージュ北野」「おほちの杜」「柯風居」「CASA東門」「文の里コーポラティブハウス」「棲’s東門」など
コーポラティブハウスをリノベーションの素材にしたい！
アートアンドクラフトでも他にはない住まいを作りたい！という方の仲介やリノベーションを数多くお手伝いしてきました。ストック（既存建物）の魅力を最大限に活かしながら実現したコーポラティブハウスのリノベーション事例をご紹介します。
・昭和56年建築のコーポラティブマンション。都心の公園を一望できるメゾネットの部屋を購入されて、既存のよさを活かしつつリノベーションしたご夫婦とちいさな子どもの家族の住まいです。
・コーポラティブ住宅の草分け的存在である『都住創』のストックがもつ個性に魅了されたHさん。「ガラスブロックや傾斜窓、一般の住宅とは異なる修道院のような光のニュアンスに惹かれて、細部まで自分の思いに近づく空間にしてみたいと思いました」と、細部までとことんこだわってリノベーションをされた住まいです。
・新築・中古の戸建やマンション、古民家など数年間かけてさまざまな物件を巡ったというMさん。夫婦の価値観の違いに購入を諦めかけていた時に出会ったのはニュータウンに佇むコーポラティブハウス。玄関から入るとまず、空の見える中庭！大きな木製サッシにコンクリート打ちっぱなしの壁。ストックの魅力を最大限に活かしてリノベーションしました。
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コーポラティブハウスを売りたい、貸したい、買いたい、リノベーションしたい。そんな方のサポートをしています。これだ！と思った方はお気軽にお問い合わせください。
大阪R不動産では、販売中のコーポラティブハウスもご紹介しています。
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文：松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長
