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島時間と手のぬくもりを感じる|atmosphere Nakijin

ここは今帰仁村今泊地区。フクギ並木と沖縄らしい民家がゆったりと建ち並びます。どんな建物が出迎えてくれるのだろう。そんな高鳴る気持ちを胸に、道のりを進んでいくと、その建物はありました。
一目見て魅力あふれる佇まい。花ブロックにセメント瓦…沖縄の古民家とも外人住宅ともまた異なる、その独特の雰囲気に惚れたのが本州在住のSさん夫婦。パンデミックの最中、沖縄で滞在するうちにこの地の虜になった二人はセカンドハウスとしてこの物件を購入。その後、周辺環境の変化に合わせて宿としての運営を決められたタイミングでのご相談から始まりました。遠隔での設計打ち合わせを重ねながら計画をすり合わせ、今回は主にキッチン・浴室・トイレなどの水回りと外構を担当。そのほかの部分は、オーナー自身が仕事の合間を縫って何度も現地へ足を運び、DIYで完成まで丁寧に仕上げてこられました。現在はオーナー夫妻ご協力のもと、宿としての運営サポートも行なっています。

宿の顔となるエクステリア。サインは宿泊ゲストが到着した時の見え方を考え、照明器具とのバランスを現地で微調整して位置を決定。

オーナー夫妻からのお題は「フランスの片田舎」。無造作に見えるように経年を感じるレンガを並べて、入り口までのアプローチとした。

エントランスから切り取った絵。右手の棚はイメージ写真をヒントに、ラフに壁に差し込まれた棚板を造作した。

プロ顔負けのフローリング床と塗り壁はオーナー夫妻のDIY。この宿の心地よいあたたかさはこの良い具合の塗りムラのおかげ。

外回りのサッシはすべて既存再利用。中古物件ならではのレトロガラスが雰囲気にとてもマッチしている。

もとは窓だったキッチン正面の壁には固定の造作棚を。既存ブロックキッチンの土台はそのまま使い、天板を人工大理石に、シンクと水栓も合わせて取り替えた。

タイル貼りだった水回り。トイレは移設し、ゆったりとしたシャワールームとパウダールーム。

水栓や照明、鋼製配管はすべて真鍮色に合わせて選定。角には丸みをつけて優しい印象に。

建具枠はオーナーが見つけてこられた唯一無二のアンティーク建具に合わせて。

窓の向こうは雨端(アマハジ)。沖縄らしい植物が非日常を感じさせてくれる。新たに加わった植物がこれから育っていくのが楽しみ。

ダイニングテーブルを照らすのは、教会で使われていたシャンデリア。食器棚には建物の前居住者から譲り受けたやちむんが並ぶ。

やわらかい光に照らされたサインが出迎える。オーナー自らデザインを手がけた。

澄んだ空気に心地よい虫の声が聞こえてくる。

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入居者の声

アートアンドクラフトさんとの出会いは、沖縄北部に通い始めて3度目の夏でした。那覇からの途中で泊まったspice motelさんで見かけたフライヤーをきっかけに連絡したのが始まりです。遠方にもかかわらず何度も足を運び、親身に対応していただき、本当に感謝しています!
DIYは初心者でしたが、理想の空間を目指して遠くのホームセンターへ何度も通い、少しずつ形にしていきました。1日に3回通った日もあり(笑)、大変でしたが今では良い思い出です。
沖縄北部には雄大な自然とゆったりとした時間が流れています。宿は伝統集落の中にあり、飾らない沖縄の日常を感じられる場所です。ぜひ一度訪れてみてください。

OUTLINE

物件名/atmosphere Nakijin

所在地/今帰仁村今泊

構 造/RC造平屋建て

築年月/1973年

竣工月/2025年4月

床面積/60.9㎡

写真/井田佳明

STAFF

アーキテクト/塩谷昌洋

コンサルタント/森岡瑞穂

民泊運営/アートアンドクラフト

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