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ビルまるごとリノベーションの実験場|アートアンドクラフト天満オフィス

ビルまるごとリノベーションの実験場として、十数年ぶりにアートアンドクラフトの本社を移転しました。建物内各所には、これまでリノベーションに携わる中で長く愛されてきたロングセラーから、一度は使ってみたかった新素材まで幅広いマテリアルを採用。訪れるだけでリノベーションの可能性を体感できます。

1階は街に開かれたシェアスペースとして計画。街の延長となる半屋外空間を生み出すために大胆にセットバックし、シェアキッチンやPOP UP STORE、トークイベントなどを展開。社員の副業の場としても活用し、街にフレンドリーな文化発信拠点となっています。2-3階はオフィス兼打ち合わせスペース。それぞれに特徴のあるブースでは、出社するたびに公園のように居場所を探し、業務内容に応じて空間を使い分けることで、多様なアクティビティとコミュニケーションが生まれます。4階はリノベーションのモデルルーム兼打ち合わせスペースとして使用しています。面積は前事務所の約2倍に拡張。業務上は必ずしも必要な広さではありませんでしたが、飲食店や物販店舗だけでなく、事務所が街に開いていくことで、都市はより豊かな風景を描けるのではないかと考えています。

リノベーション前の1階。駐車場として使用されていた。

リノベーション前の3階。既に内部は解体され、スケルトンの状態だった。

1階は街へ開く意味を込めて、大きくセットバックし、半屋外空間を設けた。造作のベンチはウルトラソイルで仕上げている。エントランス前には植物をたくさん配置し、公園前だった従前オフィスの緑に代わる癒やしの存在になっている。

新しい挑戦として、シェアスペース、シェアキッチンとして運用を開始する1階。デザインのコンセプトも「挑戦」とし、スタッフみんなの「やってみたい」を軸に実験的な仕上げをセレクトしました。一番に目を引くキッチンの腰壁には銅板を採用。これからの経年変化を楽しみにしています。

スレート小波板を吊り下げて天井とし、ダウンライトを埋め込み。飲食業許可を取得するうえで天井が耐火被覆剥き出しではNGだったことも採用の理由。

扉のデザインは従前のオフィスから踏襲。今回も手書きのサインを描いていただいた。

赤いビニール製の手すりには、ペーパーコードを巻いてイメージチェンジ。

2階のオフィススペース。ここは「リラックスして働く」がテーマ。壁沿いのデスクは、モニターを棚から吊り下げ、配線類をすっきりと整理。躯体表しの天井と仕上げを切り替えることで、空間のメリハリを生み出している。

受付の造作ソファは曲げられる壁建材タンボアを採用。1階と同様にアートアンドクラフトのキーカラーのグリーンを採用。床は磁気タイルを斜め張り。

キッチンはル・コルビュジェのサヴォア邸からデザインのエッセンスをもらった。腰壁にはアルミ板を貼り付け、スタッフ自らヤスリで削って表情をつけた。立ち上げて設置した壁付け水栓がユニーク!

ガラッと雰囲気を変え、モリスシリーズのクロスとペデスタルシンクでロマンティックなムードのトイレ。

授乳やおむつ替えもできるベンチ。タイルで花柄を作った。

3階の打ち合わせスペース。こちらも、デザインのエッセンスはル・コルビュジェ「ジャンヌレ邸」。モルタルに薄くピンクを混ぜ込んだ土間部分と、黒のタイルでゾーニング。中央のスタンディングテーブルは造作で作った。テーブル上部の木材は照明スペース兼配管ラックの役割を果たす。席が空いている時は、スタッフの集中作業スペースとしても利用可能で、その日の気分やタスクに合わせ、自由に作業場所が選べる。

右手のスイッチは沖縄のBananaConceptさんに特別に作ってもらったプッシュスイッチ。

ベッドのように奥が広くなった造作ソファは、打合せ中小さな子どもが遊んだり、スタッフが昼寝したり。

カラーのアクリル板を組み合わせたテーブルと、同じカラーでまとめた造作ソファ。

ウールのカーペット仕上げの建材コーナーは、床に建材を広げてワイワイ選ぶ姿をイメージして。

少しプライベートな空間。ピンクとグレーのカーテンがレイヤー状に重なり、緩やかに空間を仕切る。

4階はモデルルームとして利用。80平米程度のマンションを想定した空間構成になっている。デザインテーマは上品・上質でありつつ、どこか懐かしさも感じる空間。カバ材の無垢フローリングと、造作の壁付キッチンを組み合わせた。窓際の梁の横の天井部分にはさり気なくアールの加工。将来的には貸しスペースとして、スタジオ撮影、ヨガやワークショップ、アート展示も?!

約4.3mの人工大理石の天板。足元は丸い柱をタイルで巻いて支えに。

入ってすぐ目に入る印象的な造作パーテーション、廊下前に洗面があるイメージで、水栓が2つ付けられる長い洗面器を採用。

土間仕上げのベッドルーム。土間は灰色のカラークリートを施している。白を基調とした空間は余白を大切にし、日常から少し離れたような非日常感を演出。

既に塗装済みだった外観は大きく変更せず、そのまま活かした。

オープニングパーティーの様子。これからも人々がつながる場として賑わうようにがんばっていきたい。

OUTLINE

物件名/アートアンドクラフト天満オフィス

所在地/大阪市北区

構造/鉄骨造 延床面積320.54㎡

築年月/1979年

従前用途/事務所

*工事費:7000万円(税込)

 

写真:増田好郎
*オープニングパーティーの様子のみ坂下丈太郎

STAFF

企画:A&C有志

設計監理:川本美佳・椋本智恵・西面莉沙

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