家族の入浴時間が違う、一定の温度でゆっくり入浴したいなど、お風呂の温度を保つのに便利な追い焚き機能。リノベーションをする際にお風呂に追い焚き機能がつけられるかつけられないか、実は物件によって決まってくることは知っていますか。追い焚き機能の仕組みや特徴をまとめました。
追い焚きの仕組みと特徴
追い焚きは、冷めてしまった湯船のお湯を一度給湯器に戻し、再度沸かしてから湯船に戻す仕組みです。家族の入浴時間が違って、後の人が入る時に冷めてしまう場合や、一定の温度で長く入浴したい時に水を増やさなくてもお風呂を温かく保つことができます。一方で、一度人が入った浴室のお湯が追い焚き管のなかで溜まった状態になっているので、不衛生だとあまり好まない人もいるようです。生活スタイルに合わせて、採用するかどうかを検討しましょう。
追い焚き配管を通す場所はある?
追い焚き機能をつける場合、給湯器から浴室にお湯を送る給湯管に加えて、行きと戻りの追い焚き管、合計3本の管で給湯器と浴室をつなぐ必要があります。
戸建住宅の場合は必要に合わせて外壁に穴を開けることができるので、元々追い焚き機能がない浴室が入っている物件でも、リノベーションの際に浴室と合わせて給湯器も交換し、追い焚き管を施工すれば基本的に追い焚き機能をつけることができます。給湯器の設置位置によっては工事が難しい場合もあるので個別に確認が必要です。
マンションの場合は要注意。2000年代に入るとほぼ全てのマンションに新築当時から追い焚き機能がついていますが、それ以前の物件だと当時には追い焚き機能をつけていなかった物件もあります。その場合は、浴室と給湯器の間のコンクリートの壁に管を3本通すスペースがないことがほとんど。まれに古い物件でも、追い焚き管を通すスペースがあって後から追い焚き機能を追加することができる場合がありますが、基本的には元々追い焚き機能がついていない場合、新しく機能を追加することは難しいと考えた方が良いでしょう。
追い焚き機能がつけられない時は・・
追い焚きができないだけで気に入っている物件を諦めてしまうのはもったいない。最近は各メーカー、高性能な保温浴槽を販売しています。例えば、TOTOの魔法瓶浴槽だと、4時間で水温が2.5度しか下がらないそう。一度検討してみるのも良いかもしれません。
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文:松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長