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日本の家には北欧が似合う

静かな山手に建つ雰囲気のあるマンション。実は少しクセのある構造でした。正方形のハコの中に田の字型に仕切られた4つの部屋があるのですが田の字の壁のほとんどが撤去できない構造壁。開放的な空間が作りづらく、水回りの移動も難しい。それでも解体できる壁は削ぎ落とし、廊下を造らず、扉をもうけず、壁面にポイントを。結果、立つ位置によって部屋の見え方がどんどん変わる大きなワンルームのような家になりました。間取りは少し複雑ですが、見た目は木とガラス、和と北欧が混じり合うシンプルな空間です。

玄関を開けた時の眺め。木製ピーリング壁(左)でキッチンを目隠し。

ゆったり幅の玄関。並んで靴を履いても余裕がある。靴箱はシナ材で造作。

リビング。木の窓枠は必ず実現したかったことのひとつ。山に手が届きそう

パーテション裏にはサイズを合わせてオーダー家具を購入。キッチンはIKEA。

クランクしながら扉のない寝室へ。カーテンの奥は約3畳のクローゼット

ヘリンボーン貼りの床は意外に目にうるさいと感じ、ポイント壁で採用

水回りは構造的に制約が多かった。洗濯機を外へ配置することで脱衣室の広さを確保。

洗濯機置場と収納を兼ねたユーティリティ。使いやすく気に入っているそう。

もうひとつの部屋。元和室の名残が北欧家具と似合う。

入居者の声

壁式構造で基本的な間取りが変えられず、元々は広いリビングが希望だった為どんな風に自分達の理想に近づけていったら良いか悩みましたが、様々な案を検討していただきドアをつけなくともプライベートが保たれる中、家族の気配も感じられる今の案に決定しました。工事に入っても出来上がり直前まで悩みは尽きず、最後まで細かい調整に対応していただけたのもリノベーションならではだからこそ。オリジナルで作成して頂いた木枠の窓からは、いつも気持ち良い六甲の自然が感じられ新築では実現できなかった生活を日々楽しんでいます

OUTLINE

物件名 /O邸

所在地 /神戸市

構 造 /RC造

築年月 /1974年

竣工月 /2014年2月

施工面積 /82.22㎡

担当者より

私が設計担当させて頂いた時点で築45年を迎えたマンションで排水は下階の天井裏に配管され、水廻り空間はコンクリートブロックで囲われていました。お風呂を大きくしたり、水廻りの位置を大きく変更したりが難しい上に、壁式構造という条件がお二人をとことん悩ませました。選ばれたプランでは、玄関という普段は囲われた場所をLDKに取り込むことでゆとりと広がりがうまれ、お二人のようなまったりおおらかな空間になりました。(福永)

STAFF

設計・監理:福永裕美

コーディネーター:大村直子

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