住宅設備メーカーにお勤めのHさん。ふと、30歳を前に「狭くてベッドしか置けない1Kの賃貸暮らしをいつまで続けるのだろう…」という思いがよぎり、これを機に「生活の質を上げたい!」を大前提に住まいづくりをスタート。専有面積40平米の主役はキッチン!!そして、 “ひとり暮らしにはコンパクトな家具”といった固定概念を覆すプランニング。食べる、寝る、くつろぐとそれぞれの居場所をつくることで、1Kの時より家事もラクになりました。働き盛りの人はきっと共感できるだろう、今とこれからを見つめたひとり暮らしの住まいです。
調理師免許をもっているHさん。「もともと料理が好きなんです。でも、1K賃貸のおまけのようなキッチンでは作りたいと思ってもスペックがなく、買ってきたものを食べる生活が主でした。」リノベーションで希望を叶え、料理する時間を楽しまれている
ラフな躯体にアンティークな家具といった「海外のアパルトマン」がイメージテーマ。造作設備も扉を“框仕上げ”で家具のようなつくりとした
ひとり暮らしだからといって家具もコンパクトサイズが答えではない!「以前は友人を招いても落ち着いて居れるスペースがなかった。今は気軽に呼べるようになりました。」
ゆるく仕切ったベッドスペースと収納スペース。ベッドは置かず、下部収納の造作小上がりにマットレスとした
内開きの玄関。框のラインは靴の脱ぎ履きや手入れなど使い方から模索した。棚はベンチとしても使える
キッチンと同様にデザインのキーとなったアイアン建具
躯体現しの壁をポイントにグレー×ホワイトでシンプルにまとめた洗面
カーテン越しの柔らかい光。ふとした瞬間に豊かさを感じる
単身住まいのオトナが満足できる”ひとり住まい”の住宅が少なすぎると思いませんか?ひとり暮らしだからこそ、何の妥協も譲り合いもせず、自分の思うような部屋づくりを思い切り楽しんでほしい!そんな想いでアートアンドクラフトでは”オトナのひとり住まい”を作り続けています。
入居者の声
自分の年齢や収入、求めている生活の質に対して家も変えたいという思いが一番でした。制限された賃貸暮らしに費用をかけるより、購入してリノベーションすることで「今しかできないひとり暮らし」を叶えられるのではと。金利が安く月々費用が抑えられることや、物件が市内にアクセスしやすく駅徒歩10分、近くに世代問わず賑わう公園があるなど、活気があり将来的に貸したり売ったりできるだろう立地も決め手でした。リノベーションをして、狭い=ラクではなく、根拠のあるレイアウトをすることが結果的に家事をラクにしてくれるのだと感じています。朝起きて、仕事から帰って来て、休みの日など日々過ごすなかで、気持ちが良い方向に変わったと実感しています。
OUTLINE
案件名:H邸
所在地:大阪市住吉区
構 造:SRC造
築年月:1985年
竣工月:2018年8月
施工面積:40.08㎡
A&Cで物件探し
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写真:増田好郎
担当者より
Hさんは、情報収集中にイメージ通りの写真を見つけたとあり、初回打合せからイメージの完成度が高い印象でした。インテリアの知識もお持ちだったので、打合せで特に時間をかける「空間全体のイメージ共有とデザインの整合性の確認」はテンポよく進んだと思います。流れとしても、ボリュームが決まりそのあと細かなデザインを整えていく場合が多いのですが、Hさんの場合はデザインと同時にボリュームを整えていきました。とはいえ、玄関や収納空間などは、設計期間中に生活を想像したり、使い勝手の再確認をすることでより明確にされていたのでは?と思っています。リノベーションはイメージを明確にしたり、設計内容を検証したり、工事が始まってからの打合せ等々、時間も労力も掛かります。それでも、布で言うなら糸のように、全てが必要なことなのだと改めて感じる住まいでした。(一森)
STAFF
設計・監理:一森典子
コーディネーター:岡本典子
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