少年がツリーハウスを作るように

初めてアートアンドクラフトの事務所に行った時に、程よく落ち着く明るさと素材感を見てここでリノベーションすると確信しました。提案も打合せもとても楽しかった！背が高いので、天井やドアを高くしてもらったり、トイレや洗濯室を広くしてもらったり、棚や窓の位置も細かく聞いてもらえて、ありがたかったです。上手工作所と京都のBOLTSのショールームに行ったのも良い思い出です。陽当たりの良いリビングでゆっくりしたり、書斎で本を読んだり勉強したり、家事動線も改善して快適に過ごしています。これから環境の変化に合わせて住まいの様子を楽しんでいきたいと思います。

自然光を感じてゆっくりしたい、優しい感じがいい、家に帰ってホッとしたい、そんな「暮らし方」のお話から、家づくりが始まりました。どこに居ても自然光を感じるゆったりとしたスペースと、回遊性のある間取りは、こどもの頃ここで過ごしたNさんに居心地の良い場所を実際に現地で伺い、快適さと心地よさを探していきました。無垢材やラワン材など温かさを感じる素材の中に、足場板やビュームドパイン、左官やタイルを取り入れた空間は、素材の優しさを感じる住まいに。建材や金物の種類は統一せず、「あえて色んなものを使った方がおもしろそう！」と、ひとつひとつの素材を、場所ごとに楽しむおおらかさが魅力になりました。好きなものに囲まれた暮らしの中で、これから移ろいゆく素材の様子も楽しみです。（椋本）