WORKS

好きを見つけながら設計する

長らくアートアンドクラフトのファンだったというYさん。今の住まいも気に入っているけれど、小さい住まいを買ってリノベーションして暮らしたい!そんな思いから、買い替えを前提に物件探しを始めたけれど・・探し始めると「リバービュー」や「眺望」が気になり始める。だけどそんな物件、予算が合わな〜い!
そんな時、「せっかく気に入っているのなら、今のお住まいをリノベーションしませんか。」と、担当コンサルタントの一言から一気に道が開け、自宅のリノベーション計画が始まりました。「自分達はこだわりがない」と思っていたYさんにとって、設計打ち合わせは発見の連続。ひとつひとつ悩み楽しみながら選んで完成した住まいです。

8.6畳でコンパクトながら、吹き抜けと、ガラスの建具で明るく開放感があるリビング。 大判タイルの床や、全体を白でまとめ境界線を曖昧にしたことも広さを感じられる要因に。

吹き抜け部分にはガラスブロックで仕切られた寝室。家族3人ほとんど1階で過ごし、友達と電話をしたい時やギターを弾きたいときは2階を使うそう。メゾネットならではの暮らし!

子どもが小さい頃は遊びと勉強の部屋だった和室は「ラウンジ」へバージョンアップ。「仕事終わりの夜、ごはんを食べた後、ここでのうたたねタイムが幸せです(Yさん)」

ラウンジの床は無垢フローリング。リビングの大判のタイルは、床暖房をつけたいけれど複合フローリングはしっくりこない、と悩んで採用に至ったもの。

LDと区切りたいときは、薄手のカーテンで仕切るゆるさがいい感じ。

リビングに並ぶアーチ開口。アーチの先にはYさんご家族の好きな色をそれぞれ配色であそびを持たせます。姿見もベストマッチです!

「キッチンから見るリビングもいいんです(Yさん)」暮らして気付く、家の好きな景色を聞けるのはとても嬉しい。

玄関からリビングまでひと続きの床。「扉を開けたときの視界が抜ける感じが最高!(Yさん)」

螺旋階段の形状に合わせて靴棚を配置。既存の踏板とうまく調和している。奥にはコンセントやバーを用意し、傘掛けやルンバの充電場所に。

螺旋階段を見上げる。キラキラ照明がアクセント。

「物をどかしての掃除や整理整頓が苦手。全部浮かして家事を楽に、収納はオープンにしたらできるはず!」と、キーワードは浮かす・魅せる。

トイレもやっぱり浮かせる。棚はYさんが見つけてこられたもの。 青い壁紙で空に浮かぶ雲みたいで楽しい。ペーパーホルダーも宿泊したホテルで見たものをアーキテクトが探し出した。

パウダールームの床はヘキサゴンのタイル貼。とことん好きなものを使います。現場は割付に大奮闘です(笑)

タイルに落ちるブラインドの影が美しい。部屋の広さから考えるともっと小さいタイルの方がいいのでは?と迷ったけれど、担当者の「大丈夫です、いい感じです」の一言で採用を決めた。今はとても気に入っている。

細かい寸法まで打ち合わせをした造作の壁面棚。

既存のカーテンボックスを利用し間接照明を設置。ショウルームで調光調色機能を体感して採用を決めた。以前はダウンライトが明るすぎて苦手だったが、夜はモダンでムードのある雰囲気を楽しんでいるそう。

ガラスブロックから入る光が明るい寝室。 「今までは、スイッチがかわいい、内装がすてきなどはホテルに泊まったときにだけ味わえることだと考えていたけど、これが毎日になっていいんだ、とそれが嬉しい。(Yさん)」

入居者の声

「これも、あれも!全部選べる!」こだわりがないと思っていた私達、でも打ち合わせを重ねる度にそうではないことに気付いていく。「わたし、こう思ってたんだ。」「アナタ、そうだったの?」私達家族の新たな発見や、こだわりを引き出せてもらえることが楽しかった。今までは「箱ありき」で、そこに自分達を合わせていく生活だったけどリノベーションはその逆。自分達の中からのスタート。私達より私達軸で考えてくれることが嬉しく、選択に迷ったときは「間違いないですよ」と的確に応えてくれたことは安心感がありました。
自宅のリノベーション。中身は一変し、知らない家みたい!だけど、2階で聞こえるくしゃみや、窓の外からの音は知っている音で、何だか不思議。ただいまだけど、はじめましての気分。毎日家に帰ってくるのが本当に楽しみです。

OUTLINE

物件名/Y邸
所在地/大阪市中央区
構 造/SRC造
築年月/2004年
竣工月/2022年2月
施工面積/71.31㎡

*工事費:1760万円(税込)


写真:坂下丈太郎

担当者より

「こだわりがない」と当初おっしゃっていたYさん。初めてご自宅に訪問させていただいた時から、そんなことはないと感じていました。何といっても、ストック(既存建物)の魅力!螺旋階段、ガラスブロック、リビングの吹き抜け...Yさん自身も今の住まいはお気に入り。間取りや建材選定をする上で、ストックには多くのヒントがありました。
Y邸のテーマは「浮かす」こと。収納は「魅せる」こと。棚や洗面台、トイレまでも全て床から浮いています。建材は、わかりやすく(使いやすく)・長く使える・いいもの、を念頭に、無垢・人工大理石・磁器タイル、といった本物志向にフィットした建材を選んでいます。
このカゴに入れて収納したい、このタイルかわいい!などソフトな妄想を膨らます奥さんと、機能重視な旦那さん、そんな2人を俯瞰してみるクールな娘さん、賑やかな打ち合わせはYさん家族の良い役割分担があり進んでいったように感じます。
設計が進む毎にこだわりが顕になり、完成したオトナ3人暮らしのバージョンアップ計画!これは大成功でしょう?(西面)

STAFF

アーキテクト:西面 莉沙
コンサルタント:中村 美保

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