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居住面積を設計でカバーする

住生活基本計画の水準によると、郊外住宅において4人家族の理想の住まいの広さは123㎡。こちら80㎡と聞いてかなり密に暮らされているのかも?と予想していましたが、行ってみて前言撤回。床面積やnLDKといった数字では表せない抜け感のある空間がありました。住設備機器の開発に携わる仕事の夫は 「見映えが大事!」。子育て真っ最中の妻はズバリ「収納量と実用性!」。ふたりの主張に折り合いをつけながら広く使う工夫が随所にちりばめられています。工事費は約1300万円(一部工事を除く)

階段を掛け替え1階は回遊できる動線に。収納は壁に同化させて。

玄関から建具越しに見るリビング。棚上下の余白に抜け効果あり。

クランクしたLD。床はナラ材。回転窓の向こうはキッチンパントリー。

リビングは天井を落として天高を確保。2階の床組は白く塗り上げた。

広い!明るい!約6畳のキッチン室。奥はパウダールームへつながる。

紺色モザイクタイル×実験用シンク。カウンターは足場板で造作。

2階に移設することになったトイレ。寝室に近くなり、意外と不便はないそう。

元々2階は3室。内1室の壁を取払い、踊り場と一体化。アウトドアと工作好きの夫が勝ち取った念願の場所がここに。時期が来たらまた3室確保するという進化も考えている。

個性的だけれど奇抜でない外壁の色。門扉を外し玄関周りも印象が明るくなった。

入居者の声

自分の思い描いたくらしに近づけたいという思いと、仕事柄、リノベーションでの家作りを体験してヒントにしたいと思いリノベーションを選択しました。A&Cは良い意味で不動産業者らしくなく人情味あふれる対応をしてもらえたので信頼を置く事ができました。中古物件はやはり耐震性や劣化が一番気になるところですが、現地確認に来てもらったことで安心して購入する決心がつきました。やってみて本当に楽しかったですし、賃貸ではかなわなかった自分の開発した商品を使えるという満足感から、より真剣に充実したくらしを求めるようになりました。

OUTLINE

物件名 /I

所在地 /枚方市

構 造 /木造2階建て

築年月 /1986

竣工月 /20143

施工面積/81

担当者より

木造戸建ての階段は移設・造り替えが可能(※1)でデザインとしても遊べるポイントのひとつです。LDKに取り込んで広い空間を確保したり、2層分の伸びのある空間を出現させたり。これらは階段をアイコン的に捉えた設計のアプローチ。一方で、ライフスタイル(家での過ごし方、動線、収納量、将来的な使い方等)を整理して要件を落とし込んでいくと必然的に階段の位置が決まるというアプローチもあります。今回は後者のアプローチで。結果、キッチンパントリーと本棚、2階のフリースペースはアイコン的な存在になりご要望にお応えできたのでは、と思っております。(一森) ※1 構造的な制約で不可能な場合もあります。

STAFF

設計監理:一森典子

コーディネーター:梅山知里

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