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広いマンションに暮らす[郊外編]

部屋中どこに居ても明るいのは、約100平米もの広さをほとんど仕切らず暮らしているから。大阪万博の頃に建てられたメタボリズム建築のように、勢いと個性の感じられる建物が好きだという夫婦。年代にこだわって物件を探していたところ思わずして出会ったこの部屋。太い梁や低めの天井、躯体の粗さなど70年代の建物特有の無骨さをあえて強調するように設計。壁式構造による”とれない壁”の存在がリノベーションの鍵になったそうです。

メインの玄関はおよそ6畳。窓際にはアウトドア用品を収納している。

構造壁で隔てられたリビングは無垢の杉であたたかい印象に。 梁底に合わせた足場板の棚が骨太な構造をより強調している。

ダイニングは大胆な土間床。幅2mのテーブルも余裕の広さ。

既存の1室はゲストルームに。この年代の建物には残したくなる造作が多い。

2方向からアクセスできる風通しの良いパウダールーム。

ダイニングテーブルとカウンターで食事のシーンを使い分けている。

“とれない壁”にくり抜かれた四角。ここからの景色が気に入っている。

玄関がふたつ!?これは建築途中に計画が変わった名残なのだそう。

扉はほとんどない。けれど、段差や素材を使い分けて間を仕切っている。

入居者の声

初めてこの部屋を見た時は、正直、広くてどうしようかと思いました。あと購入してから発覚した構造壁の存在はショックでした。そんなスタートでしたが実際出来あがってみると広いって単純に気持ちいいし、取れない壁により個性的な空間ができあがり、気に入っています。ほぼ一目ぼれで買ったウェグナーのデイベットでビールを飲んだり、映画を見たりしている時間が幸せです。

OUTLINE

物件名 /M邸

所在地 /大阪府

構 造 /SRC造

築年月 /1974年

竣工月 /2013年

施工面積/105㎡

担当者より

初回に持参されたイメージ図を見て、もう出来上がっている…!と心の中で呟いてしまいました。打合せではそのイメージを現状にあわせて調整をしていったような感覚でした。印象的だったのが「無理のない間取りがいい」という言葉。この部屋に元からあるもので、イメージに合うと思った部分は積極的に再利用し、大胆な間取り変更をしないことでマンションが持つ時代性とマッチして居心地の良さが増したように思います。(廣川)

STAFF

設計・監理:木村久美子

コーディネーター:廣川未来

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