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実は「アート」に通ずる街なのです
土師ノ里・道明寺・柏原は大阪府の南東部、中河内地域と呼ばれるエリアに位置します。大阪芸大や大阪教育大学があるのもこのエリア。「だからなのか!」と納得のアートに通ずる“一風変わった”魅力をご紹介します。
アーティストが集うアパートメント「マンションみどり」
藤井寺市にあるソーシャルアパートメント「マンションみどり」。一見、よく見かけるような賃貸アパート・・・と、侮るなかれ。クリエイターやアーティストたちの熱意が込もった“芸術のカオス“な場所なのです(こちらで詳しくご紹介▷「マンションみどり」)。
このアパートメントの管理人を務めるのは米田湧泉さん。米田湧泉さん自身もここで暮らしながらアーティスト活動をする一人。“住み込みのアーティスト管理人”って!それだけで一味も二味も変わっていて、濃度の濃い面白さ。イベント開催時にはアパートの一室、一室や共用部分がギャラリーに早変わり。様々なアーティストの作品が展示されています(イベントの様子はこちら)。
大学卒業を機に巣立っていくアーティストもいますが、次の世代が場所を継いでいく様子は寂しさの中にある希望の光のようです。
南大阪にもおしゃれな場所はあるんです「ノーウェア土師ノ里」
「土師ノ里」この地名、何と読むかわかりますか?正解は「はじのさと」。土師ノ里駅から徒歩1分のところにある、古民家を改装した集合ショップ「里庭の箱」。その中の一つである「ノーウェア土師ノ里」は1階がカフェ、2階をコワーキングスペースとして開放しています。
私自身も南大阪の住人。住み始めて15年になりますが、自分の住む街に興味を持つきっかけとなったのがこの場所でした。その時の正直な感想は「南大阪にもこんなおしゃれな場所あったんだ・・・」です。
大人のロマン漂う、タイムスリップ空間「アサノヤブックス」
ノーウェア土師ノ里から徒歩6分のところにある「アサノヤブックス」。名前の由来はこの建物「麻野家」から。玄関先で展示・販売されている蔵書などは麻野家の蔵から出てきたものです。「売るものがなくなり、店を閉じる(廃業する)ところまでをプロジェクトの完成と定義する」プロジェクトの内容も他にはあまり類を見ないものです。
160年の歴史をもつ建物も、展示されている物も、古い歴史を持つ貴重なものばかりで、私よりももう少し人生の先輩方にとっては懐かしさを感じるものも多くあるのでしょうか。
月イチマルシェも開催!地域に開放された広場「大正通りネスト」
近鉄南大阪線「道明寺」駅から出発する近鉄道明寺線。たった2駅で終点の珍しい電車に乗り、柏原へ。「柏原」駅から徒歩3分ほどで「大正通りネスト」が見えてきます。
毎月第2日曜日に開催される“をかしわらマルシェ”と名付けられた月1のイベント。出店者も様々、大人から子供まで楽しめるお祭りのような雰囲気です。
PELAGO棟の店舗区画では「新しく何かを始めたい!」そんな方を募集しています。(物件の詳細はこちら▷「柏原で、この指止まれ!」)
柏原市は電車で「天王寺」駅から約15分、「JR難波」駅からは約25分で到着します。土師ノ里も天王寺から近鉄阿部野橋へ移動し、電車で約30分。南大阪ってなんだか遠い場所のイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、意外にそうでもないんです。南大阪の新たな一面をもっと知ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。
大阪R不動産では日々、大阪の街に隠れたおもしろい不動産情報を膨大な不動産市場の中から丹念に探し出して、サイト上でご紹介しています。
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文:川本 美佳 (大阪R不動産/一級建築士/宅地建物取引士)