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木造学生アパートをモノづくり工房へ

元は風呂・台所・便所共同、各室8畳の木造学生アパート。近隣は築浅の学生マンションが既に飽和状態で、学生達に選ばれる賃貸物件として再生するのは投資の観点から適当ではないように思われました。そこでゆとりある敷地と趣ある木造の建築物を活かし、モノづくりを生業とするユーザーが「こんな基地が欲しかった!」と思える賃貸商品を企画。駐車場と庭付きの工房・アトリエ・ショウルーム兼住まいとしてリノベーションしました。

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【before】築50年以上の建築物ですが木造の骨組みや外壁に損傷はなく、かつ屋根も修繕済み。活用の可能性を大いに感じられる状況でした。

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8戸だった貸室を2区画に再編し、さらに1階部分は店舗用のスケルトン区画とすることで改修費用を抑え賃料収入アップを目指した。

各区画に1台分の専用駐車スペースと、来客用の共用駐車スペース、庭、多目的に使える1階フリースペース、2階住居。すべてまとめて10万円以下で借りられるのはユーザーにとって魅力的な設定。

1階の大部分は店舗利用想定のフリースペースとするため、事業主側工事は既存の床、壁、天井の解体撤去と、設備引込み、構造補強、界壁造作までで終えた。

スケルトンで募集することで飲食店や工務店等、幅広いテナントを誘致できる可能性を残す企画とした。

西区画の玄関。学生アパート時代の新聞受けは存置。

残せる部分は残すことでレトロな雰囲気が賃貸物件としての特徴になり、かつ投資を抑える効果も。

東区画には玄関と階段を新たに設置し、各区画毎に専用のエントランスを設けた。

住居部分の2階は設備を一新。天井に断熱を施し一部は小屋組現しとした。

柱や梁、建具等、ところどころに建築当時の面影を残す空間。

入居者の声

東区画にはバイクが共通の趣味だというおふたりがご入居。1階のフリースペースは入居後セルフリノベーションし貿易業の事務所として利用されています。「同じスペースではあるけど仕事と生活スペースを独立させられる物件を探していました。(スケルトン区画について)最初は工事にいくらかかるのか、どうやって床を貼るのか、とビクビクしながら見に来ました(笑)でもどうせ内装工事をするのであればいっそのこと全部自分たちで好きにできる物件もいいね、と入居を決めました。1階はまだ工事の途中ですが、2階に住むことで職住が近くなり快適に暮らしています。」

OUTLINE

所在地 / 吹田市上山手町

構 造 /木造2階建 延床180.79㎡

築年月 / 1961年

工事費(企画設計監理費を含む)/ 約1370万円(税別)

STAFF

コンサルティング担当:小野達哉

設計監理:一森典子

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