WORKS

食事の時間が楽しくなるダイニング

天井の高い64㎡の部屋。スクエアなかたちで窓が多いことから、回遊式プランにリノベーション。バルコニー側には広いリビング、という先入観を持たずに、お酒と料理がお好きなご夫婦らしくダイニングを南側の特等席へ。壁に飾った写真や絵、古い建具、セレクトされた食器や家具が大胆な色使いに映えてとてもおもしろい!扉に手をかける度、次の部屋はどうなってるの??とわくわくする家です。

路地のようなタイルがガラス扉越しにリビングまで続きます

「飾る」を意識したリビング。足場板の棚はブルックリン・NYの住まいを参考に。

レモン色の壁と濃紺のモザイクタイルに真鍮の水栓金物。

洗面の引き戸はアンティークの和建具を。橙色の型板ガラスが入っている。

日々の器や調理具も見せる収納。窓にあわせてカウンターを作った。

キッチンを振り返ると四角くくりぬかれた鮮やかなブルーの壁

引き戸を閉めるとまた違った雰囲気に。

リビングのくぼみをワークスペースに

洗面横の扉を開けるとこのクローゼットを通って寝室へ

入居者の声

「食事がおいしく見える空間を中心に」「台所は二人で作業できる明るい場所へ」「プライバシーは確保しつつお互いが感じられる空間を」「ポスターや写真を飾る場所がほしい」「旅先で見かけた古い建具を取り入れたい」私たちが打ち合わせで出したわがままのほんの一部。そして、全部実現しているアイディアです。自分達らしい暮らし方をとことん追求しながら、あーでもない、こーでもないの中からキーワードを一緒に探し出して、部屋の随所に反映できたのは、A&Cさんだったからこそ、リノベーションという手法があったからこそだと感じています。実際に住んでみて、使ってはじめてわかる「あそび」が感じられ、これからも日々進化できそうな部屋だなあ、と家に帰ってくるたび実感しています。

OUTLINE

物件名 /N邸

所在地 /大阪市福島区

構 造 /SRC造

築年月 /1986年

竣工月 /2012年2月

施工面積/64.36㎡

A&Cで物件さがし

担当者より

好きな物と一緒に暮らすって、出来そうで出来ないこと。この家に必要無かったのは、部屋と部屋とを結ぶだけの廊下。部屋から部屋へぐるっと一回りできる、美術館のような回遊式プランを採用した事で、どこに居ても好きな物と触れ合える空間が実現しました。リノベーションの醍醐味である『ありきたりでない住まい』で楽しまれている様子が見られ、私は、訪問するのがいつも楽しみです。
*CREA 2013.3月号(文藝春秋)に掲載されました

STAFF

設計・監理:合田昌宏

コーディネーター:大村直子

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