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大正時代のビルを自分たちで使ってみる

1925年築の、大阪初のテナントビル「中之島ダイビル」。数年後の解体が決定していた2004年末にアートアンドクラフトのオフィスを移転した。既存建物をリノベーションする仕事をする会社として「古い建物とは?」という問いに日々向き合うことのできた貴重な4年間であった。 最後を飾るべく一階の数区画に建築設計事務所、グラフィックデザイン事務所、企画編集会社、オーダメイドのシャツ工房などが集まりダイビルクリエイティブスクエア(DCS)としてゆるやかに活動。ここからアートアンドクラフトの本【スマイ主義】が誕生した。 ここは、もとダイビルの管理事務室があったスペースで、装飾のある高い天井が残る区画。当時のままと思われる”社長室”と書かれたドアガラスや、真鍮のドアノブ、上下にスライドする木製の窓建具などをそのままに。新たに施工したタイル貼りの腰壁や花梨材のフローリング、シャンデリアなどはできるだけ既存のパーツとの違和感がないようにデザインした。

花梨材はクラシカルで上品なビルの雰囲気によく合う

縦にスライドする木枠窓越しに中庭を臨む休憩スペース

ペンキを何度も塗り重ねた建具枠が時代を感じさせる

ペンダント照明も時代性を意識した

レトロ感たっぷりの赤いカーペットは新設したもの

いちばん低いところでも3Mの天井高 型押し装飾がされている

中庭には山どりの木を配置した

共用廊下部分 腰高で塗り分けられた壁、廻り縁、使い込まれたタイル

OUTLINE

物件名 /アートアンドクラフト 中之島ダイビルオフィス

所在地 /大阪市北区

構 造 /RC8階建て

築年月 /1925

施工面積/101平米

STAFF

設計・監理:中谷ノボル、岩田雅希

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