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マイホームはビルディング!

大阪・中崎町の真ん中にある、廃墟も同然だった築54年の3階建ての小さなビルを購入したWさん。ビルを買いたいというご主人に初めは驚いたという奥さん。夫婦の趣味であるインテリアを好きなように楽しめることや、一部を賃貸に出して収益を得る案を聞いて、「どうにかなるだろう」と、リノベーション計画がスタートしました。2、3階は住居に。1階と2階の一部はテナント貸しをする計画にしました。現在、1階には人気のセレクトショップ、2階には飲食店が入っています。

3階部分は一面リビングダイニング。奥さんの好みを取り入れてモルタルとホワイトを基調とした開放感のある空間に。天井をスケルトンにし、ビルならではの天井の高さも印象的。

モルタル仕上げの造作キッチン。日本語標記のものは一切置かない!というこだわりぶり。

インターホンはどうしても空間に馴染まず、カバーをつけて隠すことにした。

メッシュの金網を入れたオリジナルの収納扉。

一目惚れしたという洗面台はKOHLERの商品。

ガラス張りのバスルームは洗面とイメージを合わせてタイル仕上げとし、置き型の浴槽を置いた。

ご主人の趣味の部屋は一転して、木を多用した仕上げ。鉄筋コンクリートの物件の中に異素材を入れて遊び心を加えた。いつか映画でみた、ワクワクする屋根裏部屋をイメージした。

リビングダイニングには2人とも納得したものをおくようにしている。作り付けのラックには膨大な量のレコードの中からお互いの気に入っているものをセレクトしてディスプレイ。

1階のエントランス部分。どうしても欲しかったというネオン管は、知人に気に入っている映画の名台詞で製作してもらった。

2階の土間部分で靴を脱ぐ。2階にはWICとトイレ、寝室がある。

2階の手洗いスペース。ステンレスでミニマルなもの。

寝室はベッドのみのシンプルな空間。吊戸棚はキッチンの扉と合わせた。

ビルの外観。1階、2階はテナントが入っている

入居者の声

以前はインテリアをどんなに頑張っても限界があるし、趣味の物が溢れているのもストレスでした。常に我慢していたけれど、そんなものかな、と。設計にあたっては大好きなアートディレクターの自宅を参考にしたいと伝えると、設計士の方がうまくまとめてくれました。生活空間が明確に別れ、生活リズムが整ったような気がしています。

担当者より

Wさんは明確なイメージをもってこられました。
設計作業は条件に合うものを探すトレジャーハンターのような楽しさがあります。
「見つけて、確認して、ご提案して、喜んで頂く」ご希望を調整して頂くときもありましたが…ホントに楽しい時間でした。
日本語表記の一掃!とは言え、出てきます日本語。印象的だったのは洗濯機。表示はバッチリ日本語なので、目立たないように、でも生活に支障がないようにそんな話も楽しい時間の一部でした。
そして、海外の水栓を多数採用して頂きました。規格は日本規格になっていますが、構成図などは全て英語の資料…
必死で翻訳アプリで変換している間にパーツを並べ、「ここはこーで、あそこはあーで」と話し出す職人。それが意外と合ってるやん!と職人に感動したりもしました。
今回撮影されたお家を拝見しまして、Wさんのイメージ通りの空間になったのでは!と思っています。お2人のお人柄とともに楽しい時間を本当にありがとうございました。(一森)

OUTLINE

案件名:W邸
所在地:大阪市北区
構 造:RC造
築年月:1964年
竣工月:2018年11月
施工面積:86㎡

写真:坂下丈太郎

STAFF

コンサルタント /大村直子

アーキテクト /一森典子

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