いつでもどこでもネットに接続していることが普通なモバイル時代になり、固定されたオフィスや居住地に縛られないノマド的なライフスタイルが可能な人が増えています。実際に移動しながら暮らす人はまだ少数でしょうが、そのケーススタディとして「キャンピングカーを住まいとするなら」の前提で中古車をリノベーションし、3年間スタッフで使用してみました。
とかく、何人寝られるスペースがあるかと収容人数を競うキャンピングカーですが、住まいとして考えるなら、現実的には1名、もしくは2名での暮らしだと考え、過剰なベッドを撤去して、暮らしを彩る本棚や飾り棚の家具をウォールナット材で製作しました。
向かい合ったソファはセミダブルベッドに変身するほか、稼働式のテーブルを設置することで食卓や仕事場にもなります。
キッチンは当初から設置されていたもの。写真のようなプロパンガスでなく、カセットコンロで十分だと分かりました。車内にはトイレ、シャワーなど水廻り設備もあります。
窓には「網戸」の他、完全に視線を遮る「スクリーン」が付いています。また、建築金物類は住宅用では事足らず、振動や傾きに対応できる船舶用を使用することが多かったです。
キャンピングカーで暮らし始めると、仕事のあと急に海まで出かけてそのまま眠ったり、「旅」が特別なものではなくなり日常になりました。
OUTLINE
名 称 /与タロウ
構 造 /全長595㎝、幅219㎝、高さ285㎝、総重量2,760㎏、2.5ℓガソリンエンジン
製 造 年 /1995年3月
STAFF
デザイン・設計監理:中谷ノボル、岩田雅希
リノベーション・物件購入の疑問や要望、資金計画など何でもお気軽にご相談ください。
リノベーションの相談をする >施工事例が詰まった事例集や最新のイベント情報を掲載したチラシなど、役立つ資料をお送りいたします。
資料請求をする(無料) >その他の事例