99平米の広々としたマンションを購入された4人家族。お引っ越し後にはもう1人家族が増えました。構造上撤去できない壁がある”壁式構造”のマンションをどう上手くプランニングするのか?ご主人は趣味部屋(本だらけの書斎)がほしい。奥さまはキッチンを広く開放的にしたい、そして将来子供部屋にできる寝室スペースがほしいなどをまとめあげました。杉フローリングやアンティーク建具などラフ&ナチュラルさの中に、黒スチールの建具が空間を引き締めてくれています。家族の成長とともに一緒に変化していく、これで終わりではなくこれからも楽しめる家に仕上がっています。
LDからキッチンを見る。瓦をイメージしたキッチンタイルが重厚
スチールの連続建具の向うは寝室
アンティークのドアはリノベーションと相性がいい
床は杉フローリング。天井は躯体にそのまま塗装している
ステンレスのオリジナルキッチン。”見せる”と”隠す”を明確に
アンティークドア越しに見る趣味部屋
足場板で造った可動収納棚
広めにとったモルタル床の玄関
足場カウンターにいつもの実験シンク。水栓もどこか懐かしい
入居者の声
家族がいて会話があってという普段どおりの生活は、"住空間"によって作りだされるのだろうな、と考えていました。リノベーション計画を終えて新しい住居に移った今、また家族がいて会話があってという普段どおりの生活のなかで、プランニングに正面から取り組んでいた、あのときのことをぼんやり思い出したりもします。"住空間"がこんなにも「普段どおりの生活」を作っていたんだな、と気付かされた体験でした。住む人の意識を整え、何かを紡ぎだすような感じでしょうか。"住まい"と真剣に向き合ったことで、生活人の意識がリノベーションされたというのがとってもとっても大きい経験でした。やっぱり、住まいのカタチは生活人それぞれで違っていて当然なんだと、しみじみ感じています。
OUTLINE
物件名 /H邸
所在地 /大阪市城東区
構 造 /SRC造
築年月 /1988年
竣工月 /2010年8月
施工面積/99㎡
担当者より
とにかくたくさんの施工例見学会に来て頂き、両手いっぱいのイメージを抱えて設計打ち合わせが始まりました。A&Cデザインエッセンスを実際に見て頂いていたのでとても具体的で詳細な打ち合わせだったのですが、ここは敢えて新しいデザインを提案したくなるのが設計の性とでも言いましょうか、瓦の素材で出来た床タイルをキッチンに提案させて頂きました。提案した時のお二人の表情(少し困惑?)は今でも忘れられません。引っ越しから1年が経ち、全てのエッセンスがご家族に優しく馴染み、私の想像以上になっているとても印象的なお家でした。(一森)
STAFF
設計・監理:一森典子
コーディネーター:梅山知里
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