ポップな色使いの60年代テイストの家具や雑貨で溢れたS さんの住まい。子どもの成長とともにそれまでの賃貸暮らしが窮屈に感じるようになり、住み慣れたエリアで中古マンションを購入してリノベーションすることに。カラフルな家具と調和する内装と間口を活かしたプランニングで、コンパクトながら家族がのびのび過ごせる住まいを実現しました。
カラフルな60年代テイストの家具が似合う、レトロポップなインテリア。どこに何を置くかをあらかじめ検討し、色と色がケンカしないよう匙加減を調整しながら差し色を効かせた。「一番気に入っているのはリビング!いつも家族ですごしています。大好きな音楽を楽しんだり、小上がりで子どもと遊んだり、コレクションを眺めたり、ずっとリビングにいます。(Sさん)」
リビングの向こう側にはW.I.C。空間に広がりを持たせるため壁の高さを抑えている。キッチンや洗面スペースとも仕切りを設けず繋がりを持たせた。
間口の大きさを活かしてリビングをバルコニーに向かって拡張。明るい空間になった。
小上がりは子どものお気に入り。綺麗なオレンジ色のカーペット仕上げ。
キッチンは対面式の造作カウンター。家事中も子どもの様子を見ることができる。
造作キッチンの内部。L字の天板はコンロ側をステンレス製、ダイニングテーブルも兼ねるシンク側は木製に。
洗面スペースを緩やかに仕切るR枠は内側だけイエローを効かせている
洗面はレトロなペールグリーンのハニカムタイルをポイントに。
「トイレは個室だからテイスト変えて遊ぼう!」と金沢21世紀美術館の«スイミング・プール»をイメージして2トーンカラーに。「これってドラ○もんカラーやん!」と打ち合わせでは大盛り上がり。
玄関土間。靴、自転車などのアウトドアクッズを収納。
玄関は既存のレトロな建具をペールグリーンに塗装して再利用。アートアンドクラフトの古物商「まだがんばらせてください」の真鍮の押し板を合わせた。金物を変えるだけでもぐっと味わいが増す。
大好きな音楽を楽しむスペースは柔らかなイエローの壁紙をアクセントに。レコードを親子で選び、音楽を楽しむ時間も増えた。
以前はしまいこまれていたカメラのコレクションたちも再び住まいに彩りを添えている
「この物件に決めたのは、間口が大きく目の前が公園で、コンパクトながら明るく開放的なところが気にいったためです。近隣の方も暖かい雰囲気で。担当の中村さんのテンションが明らかに上がったことも良い物件なのだなあという指標になりました(笑)(Sさん)」
入居者の声
物件探しとプランニングは大変でしたが、色々相談していたら徐々にいい感じにまとまり、過ごしやすい家になりました。それまで埋もれていた古着やおもちゃ、音楽関係のコレクションたちにも光があたり、改めて新鮮な気持ちでお気に入りを楽しめています。仕事から帰るたび、「我が家っていいなあ〜。好きな雰囲気の家に住めて最高だね〜」と感じています。(Sさん)
OUTLINE
案件名:S邸
所在地:大阪府
構 造:鉄筋コンクリート造
築年月:1976年
竣 工:2021年
施工面積:66.81㎡
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*工事費:約1090万円(税別)
*A&Cで物件探し
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写真:坂下丈太郎
担当者より
Sさん親子の仲睦まじく明るい雰囲気で設計打合中も笑いが絶えず、住まいにもその楽しさが反映されました。かわいい色のタイルやカーペットをお手持ちのカラフルな家具とバランスを取りながら配置し、それぞれSさんらしい空間のアクセントになっています。リビングと収納はゆったり、水回りはコンパクトにぎゅっと、メリハリを効かせたプランニングもコンパクトな面積のなかで親子3人ゆったり暮らせる住まいになったと思います。これから大きく成長していくSちゃんと共に、どんな色が添えられてゆくのか楽しみです!(小縣)
STAFF
アーキテクト:小縣恭子
コンサルタント:中村美保
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