今住んでいる自宅のリノベーションをしたい。住みながらできる?仮住まいが必要なのはどんな時?自宅のリノベーションの進め方についてまとめました!
工事の規模で判断する
工事の内容や規模によって、住みながらできるか、仮住まいが必要かが変わってきます。希望するリノベーションにはどのような工事が関わるかを確認しましょう。
住みながらできる工事
以下のような、数日で完了が見込める工事、家財を別の場所へ移動することで工事のスペースが十分に確保できる工事の場合は住みながらの実施が可能です。ただし、人の出入りや騒音、粉塵、水道や電気等が使えない期間があるなど一定期間暮らしに不便があることには理解が必要です。
・内装リフォーム - クロスの張り替えや一部床の張り替え、塗装工事など
・住宅設備のリフォーム - キッチンやトイレ、洗面台などを従前の位置のまま設備交換する工事
・内窓の設置、部分的な修繕など
仮住まいが必要な工事
間取り変更などを含む大規模なリノベーション工事をご検討の場合は、基本的には借りずまいは必要だと考えた方が良いでしょう。
壁や床を解体する際には大きな音と振動が出ます。また、細かい粉塵が出るため、工事範囲の室内にあるものは全て移動する必要があります。間取りを変更する場合、壁を動かす木工事だけでなく電気工事、内装工事など複数の工事が絡みます。さらに水回りの移動等がある場合は、水道工事なども絡んできます。
複数の工事が絡むほど工事期間は長くなり、いろんな職人が出入りすることになります。騒音や粉塵だけでなく、多くの人が出入りするストレス、セキュリティへの不安がある他、なにか不具合があった場合の責任の所在も不明確になり、トラブルが起きやすくなります。また、生活場所を確保しながらの工事を優先すると、効率的な現場運営ができずに工期が伸び、結果コストが嵩む原因にもなります。
どうしても仮住まいを避けたい!
工事規模から考えると仮住まいは必要、でも通勤や通学やその他の事情によってどうしても仮住まいを避けたい場合もあるでしょう。
アートアンドクラフトでは、大きな工事のあとの軽微な追加工事やメンテナンス等を除いた、基本的には仮住まいができない場合の工事はお請けしていませんが、住まいながらの工事を行う会社もあるので、メリットとデメリットを比較し、よく相談して依頼先を検討することをおすすめします。
仮住まいの負担を減らす工夫
仮住まいの時期から逆算しよう
リノベーション工事のために仮住まいをするのは、大きな手間と労力がかかります。少しでも負担を減らすには、工事前と工事後、2回の引っ越しをどの時期に持ってくるのがスムーズかを考え、逆算して打合せ・工事の時期を決めるのがおすすめです。
仕事が忙しい時期を避ける、子どもの学校がある人は長期休みと仮住まい時期を合わせる、引っ越しや片付けを気候がいい春や秋に当てる、賃貸住宅や引っ越し屋さんの繁忙期を避ける…など、お住まいやご家族の状況によって決めていきましょう。
仮住まい先はいろいろある
仮住まい中は賃貸住宅を借りる人も多いですが、なかなか短期で借りるのが難しい現実もあります。一般的な賃貸住宅だと仲介手数料や敷金礼金などの負担も大きくなります。そういった場合はマンスリーの住宅を借りる人、実家や友人宅でしばらく過ごす人もいます。
今の住まいと同等の大きさの部屋を確保するのは難しい場合もあるので、その場合はトランクルームの利用なども合わせて検討しましょう。
一部の部屋を残す事もできます
できるだけ引っ越しの負担を減らすために、工事をしない部屋をひとつ確保してそこに家財を入れておく方法もよく使います。大きな家電や家財をできるだけ入れて工事期間中は扉をしめて養生もしてしまい、職人も立ち入りができないようにしておきます。そして、工事が完了して引っ越したあとにクロスの張替え等、住まいながらできる簡単な工事を実施する方法です。
やりたい工事の内容やプランニングにも関わってくるのでリノベーション会社とよく相談して方針を決めるのがおすすめです。
自宅リノベーションをお考えの方はご相談ください
自宅のリノベーションをいつかしたいと考えているけれど、仮住まいの大変さをかんがえるとなかなか進まない…というお話をよく聞きます。せっかく工事を考えているのなら、そのままになってしまうのはもったいない。どんなスケジュールで進めるのが良いか、まずは全体の計画を立ててみるのが重要です。
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リノベーション全体のほか、資金計画、仮住まい先のご相談にものらせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。
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文:松下文子 Arts &Crafts 取締役副社長